みなさん忘れていやしないか?――愛するトラックボールのよさを改めて考えるトラックボール(2/2 ページ)

» 2004年09月15日 02時05分 公開
[小林哲雄,ITmedia]
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マウスと使い勝手が異なるので使いにくい――それは思い違いだ

 筆者がトラックボールを愛用する最大の理由、それは使用時における省スペース性だ。

 マウスの使用には、それを移動させるためのスペースがある程度は必要で、結局のところ、よくあるマウスパッド程度のスペースが必要となる。筆者の机は想像を絶するほど乱雑ではあるが、そのスペースを空けられる隙間さえないわけではない。ただし、それは面倒くさい。であればトラックボールだ、というロジックである。

 マウスの場合、狭いスペースで使おうとすると本体移動に対するカーソル移動量を多くしなければ使いにくく、カーソルが敏感になることで細かい操作がやりにくくなることもある。

 また筆者は仕事柄、ベンチマークソフトによるテストの機会も多いため、カーソルの動きがあるとまずい場合がある。トラックボールは、その気になればボールを外しておくことでカーソルが「1ミッキー」(注)も動かないようにできるのも気に入っている点だ。もっともマウスも、裏返しておけばいいのだが、半球形のものは当然ながら安定性が悪いうえ、なにより美しくない。

(編集部注:ミッキーとはマウスの感度を示す単位で、1ミッキーは1/100インチ分マウスを動かすことを意味する。この時画面上で、何ドット分カーソルが移動したかという値と割ることでデバイスの感度が決定する。命名者はマイクロソフトのプログラマーで、由来は想像の通り、某ランドの某キャラクターから来ていると言われている)

 そして愛用中のCT-64UPiは、操作性が一般的なマウスとあまり変わらないというのもメリットだ。

 操作性が異なるのでトラックボールはなんだか使いにくいのでは、と思っているユーザーもいるようだが、食わず嫌いならぬ「使わず嫌い」なのだと思う。

 マウスは(右手で操作するユーザーの場合)、人差し指で左クリックとホイール操作、中指で右クリックといった方法で操作するが、CT-64UPiも同様で、親指で行うボール操作のみが異なる。ノートPCユーザーであればトラックパッドを親指で操作することも多いので、それと感じは同じであると思うのだが。そして、長い距離のカーソル移動時でも指でボールをパーンと弾くように回せばカーソルがすっ飛んでいく。これが爽快なのである。

円熟のMSTシステム

 ロジクールのトラックボールは、「Marble Senser Technology(MST)」というテクノロジーが使われている。光学マウスとは上下逆さまに、ボールの動きをセンサーで読み取る方法で、このボールには黒い点状の丸い模様がいくつも配置されている。この模様はよく見るとある程度不規則に並べられているのが分かる。規則的だと光学マウスが動きを誤検知する可能性があるからだという。

photo 不規則に並べられているボール上の模様

 ボールを外すと、赤外線リモコンの受光部のような窓が見える。ここにボールの黒丸模様の動きを検知する光学センサーがある。これに、光学センサーの検知用に専用ボールを使わなくても問題ないレベルに解像度をアップさせたのが光学式マウスである。

photo 光学センサー部分

 ロジクール製品のもうひとつの強みが電波式コードレスで、これも古くから実績あるものだ。混信もほとんどなく、万が一見つけられなくても双方のCONNECTボタンを押すだけでネゴシエーションが完了するので、誰でも分かりやすい。

 ただ、CT-64UPiは一つだけ気になる問題点がある。同社の適当なコードレスマウスと比べてると電波の飛びが悪いのである。CT-64UPiの使用電源は単三電池1本だが、単三電池2本を用するマウスとの差なのだろうか。

というわけで、トラックボール使ってみないか?

 というわけで現在マウスを使っている人におすすめしたいのは、慣れやすさから「TrackMan Wheelシリーズ」で、できればコードレスモデル「Cordless TrackMan Wheel CT-64UPi」だ。より安価な有線モデル「TrackMan Wheel ST-65UPi」も機能は同じなのでお好みで選ぶとよいだろう。

 また戦争/対戦/スポーツシミュレーションゲームなどを好むゲーマーなどには、ボールもある程度大型で、人差し指と中指でボールを回すタイプのハイエンドモデル「Cordless Optical TrackMan CT-100」が人気らしい。そして最後は、左右対称デザインで、左手で操作するユーザーも安心な「Marble Mouse ST-45UPi」がある。

 各製品、ITmedia Shoppingでの最安値は下記のようになっている

製品名 価格(2004年9月現在の最安値)
Cordless Optical TrackMan(CT-100) 6400円
Cordless TrackMan Wheel(CT-64UPi) 5085円
TrackMan Wheel(ST-65UPi) 3543円
Marble Mouse(ST-45UPi) 2886円
photo ロジクール製トラックボール現行4モデル。左から、Cordless Optical TrackMan(CT-100)、Cordless TrackMan Wheel(CT-64UPi)、TrackMan Wheel(ST-65UPi)、Marble Mouse(ST-45UPi)

 使い方に大きな変化がないユーザーインタフェース部品は、手の大きさによってもフィット感が変わり、好みも分かれるので、ともかく触ってみてしっくりくるかどうか見るのがよいだろう。

 どうだい、トラックボール使ってみないか?

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