では、実際に設置していこう。
ケースから電源ユニットを取りはずし、OYA-PK3をスタンドに設置し、付属のタイラップで固定する。このスタンドは、電源内ファン用に大きく円形の穴が開けられており、若干高さがある。設置方法を工夫すればこのスタンドを使う必要もないのだが、適当な吸音素材や箱などで覆ったりと静音化工作するためのベースとして利用してもよさそうだ。
カラになったケース内の元電源搭載部分は、付属の保護カバーを装着する。このカバーには延長ケーブル用の通し穴が空けられ、8センチファンが搭載できる。
そして、この場所にHDDの取り付けも可能となっている。付属のHDDステーを保護カバーに設置することで、通常電源がある部分にHDDをマウントできるのである。また、別途長めのスリムタイプIDEケーブルを用いるなどして、騒音源の一つでもあるHDDごと外付け化してもよいかもしれない。
このOYA-PK3、価格は6300円ほど。延長ケーブル長がもう少しあれば、あるいはさらに延長できるケーブルを単品販売してくれたりするともっと強引な締め出し方ができそうなのだが、二つで1万2000円ほどとなるとちょっと躊躇しそう。
ただしこれにより、PC静音化のための工夫の幅が広がり、ケースサイズに関わらず使用電源が好きなように選べるようになるメリットは大きい。
そしてなにより、ケースを開けて、メモリやらドライブやらグラフィックスカードやらキャプチャーカードやら、増設やカスタマイズの機会が多いであろう自作PCユーザーにとって、ケース内でかなりの容積を占める電源を締め出せるのは、今後の作業性向上に大きく貢献できることなのではないだろうか。
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