久しぶりの「素直に感動」「大いに便利」なPC周辺機器――Fingerprint Readerを試す指紋認証スキャナー+マウス(2/3 ページ)

» 2005年01月20日 21時45分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

筆者PCの場合、接続していないとどうも不安定になる

 そんな感動のFingerprint Readerも、問題は皆無であったわけではない。最も気になったのは、例えば自宅や出先などFingerprint Readerを接続していない時の挙動だ。

 筆者はThinkpad X40を常時携帯するPCとして使っているが、Wireless IntelliMouse Explorer with Fingerprint Readerに付属するFingerprint Readerはワイヤレスマウス用レシーバーも兼ねているためかなりデカく、これを携帯するわけにはいかない。

 Fingerprint Readerを接続しない時は、通常通りパスワードを入力する必要がある。もちろんこれは当然なのだが問題は別にある。スクリーンセーバーを表示したまま放っておくと、そのままフリーズしてしまう現象がたまに起こるのである。

 ソフトのアップデータなども確認できず(2005年1月現在)、使用環境との相性によるものと思われるが、再現性もなく原因も分からない。しょうがないので「スクリーンセーバーからパスワード認証による復帰」を行わないことにするしかなかった。自宅作業時にはスクリーンセーバーをオフに、出社したらオンに設定変更するといった感じで、作業を楽にするがために導入したのに、別に面倒なことが増えてしまうというやや本末転倒なことになった。

 ……そして気が付いたときには、Fingerprint Reader単体モデルを別に1台導入していた。

photo Fingerprint Reader単体モデル。価格は7800円前後(ITmedia Shoppingで最安値をチェックする
photo マウス付きモデルのレシーバー兼Fingerprint Reader(左)とFingerprint Reader単体モデル(右)。単体モデルはコンパクトだが軽量なので、なにかの拍子に動いてしまいやすく、認証時に機器の位置を直すといった作業が必要であることも多い。そのため使用感としては、ややどっしりしたマウス付きモデルのFingerprint Readerの方が好みだ

 自宅使用時には単体版のFingerprint Readerを接続することで、上記現象への不安は半減したのであった。蛇足だが、Fingerprint Readerを2台、そして「Wireless Notebook Optical Mouse」をセットにしたモバイルセットのようなもの、あるいはこのWireless Notebook Optical Mouse用USBレシーバーに指紋認証機能が付くモデルなどが出れば、筆者のような使い方をするユーザーにぴったりなのだが。

photo このような感じのが欲しい

5ボタン仕様のハイエンドモデル「Wireless IntelliMouse Explorer」が付属

 「Wireless IntelliMouse Explorer with Fingerprint Reader」に付属するマウスは、製品名通り5ボタン仕様で横スクロール対応のハイエンドモデル「Wireless IntelliMouse Explorer」だ。

photo Wireless IntelliMouse Explorer

 同社マウスおなじみのなすび型デザインに、スクロール時にカコカコカコといった抵抗がない上下、そして左右操作も行えるチルト対応スクロールホイールを搭載する。

photo マウス設定用ユーティリティ「IntelliPoint Version 5.2」。サイドボタンやホイールボタンへ機能割り当てによるカスタマイズも行える

 一方、指紋リーダー搭載キーボード付きモデルの「Optical Desktop with Fingerprint Reader」に付属するマウスは、横スクロール対応ではあるが3ボタン仕様のやや機能が劣る「Wireless Optical Mouse」である。キーボード付きをとるか、ハイエンドマウスを取るか、それともマウスやキーボードはまったく別に用意するか(あるいはすでにあるので必要ないとするか)、といったラインアップになっている。

手のひら、顔、足、そして肉球へ……

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー