きょうは「GeForce 7800 GTX 512」と「RADEON X1800 CrossFire」で“2枚差し”の限界に挑んだGPU(2/2 ページ)

» 2005年12月16日 21時40分 公開
[長浜和也,ITmedia]
前のページへ 1|2       
ベンチマークシステム環境NVIDIA SLICrossFire
CPUAthlon 64 FX-57
マザーボードASUS A8N-SLIRADEON XPRESS 200 CrossFire Edition for AMD ATIサンプルボード
グラフィックスカードGeForce 7800 GTX 512×2RADEON X1800 CrossFire Edotion&RADEON X1800XT
(適用ドライバ)Forceware 81.95CATALYST 5.11 評価用βドライバ
メモリPC3200/512MB×2ch
HDDST3160023AS
OSWindows XP Professional +SP2

3DMark05 Score

3DMark03 Score

3DMark03 GT1

3DMark03 GT4

Aquamark 3

DOOM3(timedemo demo1)

FarCry(HardwareOC River)

 ……という結果である。3DMark03のスコアに至っては3万を超えてしまっている。オーバークロックもしていない、特別な冷却システムも使っていない普通の空冷システムでついに3万を超えた。

 Futuremark系のベンチマーク「3DMark05」「3DMark03」では単体動作のときと同じように、GeForce 7800 GTX 512がRADEON X1800 CrossFireを押さえ込んでいる。しかし、3DMark05における両者の差は単体動作のときほど大きくはない。3DMark03のGT1テストでRADEON X1800 CrossFireの結果がNVIDIA SLIより良好であるのは注目しておきたい。

 単体動作のときほど差をつけていないものの、Futuremark系ベンチマークの結果がよかったGeForce 7800 GTX 512のNVIDIA SLI構成であるが、そのほかのベンチマークでは意外なことに苦戦を強いられている。

 単体動作時は優勢だったのに、2枚差しのテストでは低解像度の条件でAquamark3とDOOM3 timedemoの結果がRADEON X1800 CrossFireを下回っているのだ。なお、FarCryの結果が一様にRADEONより低いのは単体動作時と同様であった。

 単体動作時の結果から2枚差しでも最強と思われたGeForce 7800 GTX 512であるが、ゲームベンチでは軽負荷時で思わぬ苦汁をなめている。

 ITmedia ShoppingでGeForce 7800 GTX 512搭載グラフィックスカードの価格を調べるとこのようにコストパフォーマンスを重視したベンダーの製品でも9万円を超えている。2枚で20万円に迫る勢い。一方、RADEON X1800XTの価格をITmedia Shoppingで調べるとこのように大体7万台となっている。CrossFire Editionの実売価格も7万円後半から8万円あたりと予想されている。2枚で16万円弱といったところだろうか。

 今回の結果を見ると、3DMark03の「3万超えっ」にまず目を奪われそうになるが、しかし、ゲーム系ベンチマークの結果と価格差を比べると「うーん」という文字が頭に浮かんでくる。

 ただし、GeForce 7800 GTX 512の結果をみると「頭打ち」でパフォーマンスが抑えられている感がなきにしもあらず、だ。マルチコアCPUに最適化されたForceWareとこれから登場するより高速なデュアルコアCPUと組み合わせたとき、GeForce 7800 GTX 512の2枚差しは本当の実力を見せてくれるのかもしれない。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月07日 更新
  1. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  2. サンワ、ペンを持つように操作できるペン型マウス (2024年05月01日)
  3. AIに予算20万円以下でピラーレスケースのビジネスPCを組んでもらって分かったこと (2024年05月04日)
  4. WindowsデバイスでVPN接続ができない不具合/NVIDIAのローカルAI「ChatRTX」にAIモデルを追加 (2024年05月05日)
  5. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  6. レノボ「Legion Go」の“強さ”はどれだけ変わる? 電源モードごとにパフォーマンスをチェック!【レビュー後編】 (2024年05月03日)
  7. Core i9搭載のミニPC「Minisforum NAB9」は最大4画面出力に対応 ワンタッチでカバーも取れる その実力をチェックした (2024年05月01日)
  8. Steamで「農業フェス」開催中! ポイントショップでは無料アイテムも (2024年05月03日)
  9. 万が一の備えに! Windows PCのリカバリーメディアを用意する方法【Windows 10/11編】 (2023年08月12日)
  10. 11年ぶりに出会った“本格的”Android搭載液タブ XPPen「Magic Drawing Pad」をプロイラストレーターがレビューして分かったアレコレ (2024年04月30日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー