「サイバーショット中国販売中止」で現地消費者の反応は?山谷剛史の「アジアン・アイティー」(2/2 ページ)

» 2005年12月20日 12時04分 公開
[山谷剛史,ITmedia]
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該当製品の中国雑誌レビュー記事を読んでみる

 現在のところ、この問題を検証すべき最も重要な「該当製品を当局が不可と判断したときのチェック基準」が完全に明らかにされていない。では、中国雑誌のレビューで該当製品の評価はどうなのだろか?中国雑誌のデジカメレビュー記事をチェックしてみた。

中国で出版されているデジカメレビュー記事掲載雑誌。日本と同様に、モノマガジン系、PC系、カメラ専門誌と多岐にわたってデジカメのレビュー記事が掲載されている

 調査対象雑誌はデジタルモノマガジン系として「数碼」「数碼精品世界」「新潮電子」「多媒体世界」。PC系として「網絡与信息」「個人電脳」「学電脳」。そしてカメラ専門誌として「照相機」をチェックした。

 「DSC-H1」の評価は「一般的な製品だが実用的。グリップの良さとLCDの大きさはいいが、動画撮影時にズームができず、EVFが小さい」(数碼2005年4月号)「完全な手動設定はいいが、電池の持ちは短い」(個人電脳2005年10月号)となっている。

 「DSC-L1」はレビューを行った雑誌なし。「DSC-P200」の評価は「撮った色が鮮やかでいいが、マクロモード時にうまく撮れない傾向が欠点」(数碼精品世界4月号)「価格が高いメディアであるメモリースティックに抵抗がなければファミリー層にお勧め」(数碼2005年5月号)。

 「DSC-W7」は「良い点は、シャッターの場所が指にフィットしシャッターの反応が早い。悪い点は、体積が大きく携帯性がひどい」(多媒体世界2005年7月号)「グリップ感と内蔵メモリはいいが、モニターの解像度の低下がマイナス」(数碼精品世界2005年4月号)、「DSC-W5」は「子供から老人まで最も触りやすいモデル」(数碼2005年9月号)、「DSC-S90」「コストを抑え、携帯が便利に」(多媒体世界2005年6月号)。

 以上のように、各雑誌では問題の機種に対しても比較的に好印象で評価されている。そして、今回確認した雑誌において、当局のいう「ホワイトバランスと画質の均一性に関する問題」を指摘する記事が1つもなかったことは大いに注目すべきことであると思う。

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