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» 2007年07月31日 12時00分 UPDATE

広色域パネルとリモコンが強み:2系統HDMI×WUXGA液晶の決定打となるか?――「LCD-MF241XBR」を試す (1/3)

アイ・オー・データ機器の「LCD-MF241XBR」は、2系統のHDMIとD5入力を持つ24.1インチワイド液晶ディスプレイ。ゲーム、AV、DTPなど幅広い用途を想定した戦略製品だ。

[前橋豪,ITmedia]

2系統HDMI搭載の24.1インチワイド液晶ディスプレイに“第3の選択肢”

tm0707xbr01.jpg アイ・オー・データ機器「LCD-MF241XBR」

 2007年の夏商戦は、PC向け液晶ディスプレイ市場に1つの大きな変化が生まれた。それは国内メーカーから、2系統のHDMIとD5/D4入力端子を搭載し、フルHDの解像度をサポートした、WUXGA(1920×1200ドット)表示の24.1インチワイド液晶ディスプレイが次々と投入されたことだ。

 三菱電機が6月1日に「VISEO MDT241WG」を発売したのを皮切りに、ナナオが6月22日に「FlexScan HD2451W/HD2441W」を発売。いずれもハイエンドクラスの液晶ディスプレイでありながら、かなりの人気を集めている。そして先行する2社に対抗し、8月上旬にはアイ・オー・データ機器が「LCD-MF241X」シリーズを発売する予定だ。

 Windows Vistaの登場で高解像度なワイド画面に対するニーズが高まりつつあるのはもちろん、デジタル放送やBlu-ray Disc/HD DVD、ゲームなど、映像コンテンツの主流がSD解像度からHD解像度に移行しつつある中、こうした多目的に使えるAV入力対応の液晶ディスプレイは、まさに待望の製品と言えるだろう。

 今回は8月上旬の発売予定に先がけ、LCD-MF241Xシリーズのブラックモデルである「LCD-MF241XBR」を入手したので、早速いろいろと触ってみた。ただし、試用した機材は完成度が90%程度の試作機だったため、実際の製品とは仕様が異なる可能性がある点を最初にお断りしておく。

使い勝手のよいボディにHDMI×2、D5など豊富な入力端子を装備

 LCD-MF241XBRは後発なだけあって、NTSC比で92%をカバーする広色域への対応やDTP用モードの搭載、リモコンの付属など、従来製品とは一味違う点が見られる。また、標準価格は14万4900円だが、大手量販店の実売価格は13万円前後と、先行製品に対して低価格な点にも注目したい。

 まずは外観からチェックしよう。ボディはマット調の黒一色で統一されており、華美な装飾などがないシンプルなデザインだ。カラーはホワイトも用意されているため、設置環境や好みに応じて選択できる。外形寸法は566(幅)×228(奥行き)×418〜488(高さ)ミリ、重量は約10.8キロ。フレームの幅は厚みがなく、奥行きも短めなので、この画面サイズのディスプレイとしては比較的設置しやすい。

 画面の位置調整は、上30度と下5度のチルト、左右350度のスイベル、約70ミリの昇降に対応するほか、VESAマウント規格に準拠した100×100ミリピッチのネジ穴が設けられている。液晶パネル部は設置面近くまで下げられるため、画面の位置が高すぎで見にくいようなことはない。画面の縦位置表示が行えないのは、VISEO MDT241WGFlexScan HD2451W/HD2441Wと同様だ。いずれも高輝度を確保するために何本ものバックライトを直列に配置した構造から、放熱機構の関係などで縦位置表示のサポートを見送っている。

tm0707xbr02.jpgtm0707xbr03.jpgtm0707xbr04.jpg スタンドはチルト、スイベル、高さ調整に対応(写真=左、中央)。背面にはケーブルをまとめるホルダーが用意されている(写真=右)

 映像入力端子は、PC用に1系統ずつのHDCP対応DVI-DとD-Sub(アナログRGB)、AV用に2系統のHDMIと、1系統ずつのD5、S-Video/コンポジットビデオを搭載。S-Videoとコンポジットビデオは共用なので、入力は合計6系統となる。細かいところだが、DVI-DとD-Subのケーブルに加えて、HDMIケーブルが2本も付属しているのはありがたい。

 音声入力は、DVI-DとD-Sub用に1系統ずつのステレオミニ、D5用にRCAステレオ、S-Videoとコンポジットビデオ共用で1系統のRCAステレオを持つ。もちろん、HDMI接続の場合は映像も音声も同時に入力する。映像の入力系統と同じ数の音声入力を備えているのは便利だ。

 音声出力は、出力2.5ワット+2.5ワットのステレオスピーカーとステレオミニのヘッドフォン端子を装備している。一方、音声をスルー出力して外部機器に接続するための光デジタル音声端子などは採用していない。ステレオスピーカーはHD解像度の映像コンテンツを味わうには簡易的なものなので、音質にこだわる向きは別途外付けのスピーカーを接続するとよいだろう。

 USB 2.0ハブ機能を備え、左側面に3基のダウンストリームポートを配置しているのもポイントだ。ただし、アップストリームポートは1基なので、PCを2台接続する場合は片方のPCしかUSBハブ機能が使えないことになる。

tm0707xbr05.jpgtm0707xbr06.jpg 主要なインタフェースは、液晶パネル部の背面に下向きで配置されている(写真=左)。左側面にはUSB 2.0のダウンストリームポートが3基並ぶ(写真=右)

付属のリモコンで直感的な操作感を実現

 付属の赤外線リモコンは、LCD-MF241XBRが持つ魅力の1つ。電源をはじめ、HDMI/PC/ビデオの映像入力切り替え、音量の調整、画面サイズの変更、画質モードの変更、子画面の操作、OSDの操作といったボタンを用意しており、機能に不満はない。本体側の赤外線受光部は、正面にあるメーカーロゴ下部に配置されている。

 リモコンの付属によって、映像入力の切り替えや内蔵スピーカーの音量調整を直感的に行えるのは、競合機種に対するアドバンテージだ。とくにAV機器やゲーム機と接続している場合は、PC利用時より視聴距離を少し長めに取ることが多く、離れた場所で操作できるリモコンが重宝する。ディスプレイ本体にはタッチセンサー式の操作ボタンが搭載されているのだが、リモコンで一通りの操作が可能なため、基本的に使うことはない。

tm0707xbr07.jpgtm0707xbr08.jpg 付属の赤外線リモコン(写真=左)。本体の前面にはタッチセンサー式の操作ボタンが並ぶ(写真=右)

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