最上位モデルはデュアルGPUで──NVIDIA、「GeForce GTX 295」発表

» 2008年12月19日 10時00分 公開
[ITmedia]

 GeForce GTX 295は、これまでも登場してきたGeForce 9800 GX2やGeForce 7950 GX2、そして、AMD(ATI Technologies)のRadeon HD 4870 X2などと同じ、単体のグラフィックスカードに2つのGPUを搭載した「デュアルGPU」の構成をとる。

2スロット分の厚さを持つGeForce GTX 295搭載グラフィックスカードのリファレンスデザイン。インタフェースにデュアルリンクのDVI-Iを2つとHDMIを持つ

 NVIDIAが示した主要スペックによると、55ナノプロセスルールを採用したGeForce GTX 295は、コアクロックが576MHz、メモリクロックが999MHz(DDRデータ転送レートで1998MHz相当)、シェーダユニットの動作クロックが1242MHz。実装する統合型シェーダユニットが480個(GPU1つあたり240個)で、メモリバス幅は1つのGPUあたり448ビットとなっている。出荷開始は2009年の1月の予定で、米国における実売予想価格は499ドル。

 それぞれの動作クロックとメモリバス幅はすでに登場しているGeForce GTX 260と同じで、GPU1つが扱えるシェーダユニットの数はGeForce GTX 280に相当するスペックを持つことになる。

 NVIDIAが示したGeForce GTX 295搭載グラフィックスカードのリファレンスデザインは、2スロットの厚さを持つサイズで、外部電源入力として6ピン+8ピンのコネクタを用意している。TDPは289ワット。インタフェースは2つのデュアルリンク DVIとHDMIを持つ。グラフィックスメモリはGDDR3を1792Mバイトを搭載するが、これもGPU1つが扱えるのが896Mバイトとなるので、GeForce GTX 260の仕様と同じといえる。

 NVIDIAは、GeForce GTX 295が単体のグラフィックスカードとしては最高の性能を発揮すると訴求するとともに、最新となるForceWare 180世代のドライバを適用することでCUDAやPhysXに対応できるので、GPU+PhysXエンジンという構成も利用できるようになると説明している。

主要スペック GeForce GTX 295 GeForce GTX 280 GeForce GTX 260
コアクロック 576MHz 602MHz 576MHz
シェーダクロック 1242MHz 1296MHz 1242MHz
メモリクロック 999MHz 1107MHz 999MHz
グラフィックスメモリ 1792Mバイト(896×2) 1Gバイト 896Mバイト
メモリバス幅 448ビット 512ビット 448ビット
シェーダユニット 480(240×2) 240 216、または192
ROPユニット 28 32 28
テクスチャフィルタリングユニット 160(80×2) 80 72、または64
RAMDAC 400MHz 400MHz 400MHz
対応PCI Express 2 2 2
パワーコネクタ 6ピン+8ピン 6ピン+8ピン 6ピン+6ピン
TDP 289ワット 236ワット 182ワット

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