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» 2009年04月15日 19時00分 UPDATE

東芝が考える“MID第1号”の「WILLCOM NS」を写真でチェック (1/2)

日本市場に登場した最初のMIDは、ウィルコムが2008年に投入したシャープ製「WILLCOM D4」だった。1年後、同じウィルコムから東芝製“MID第1号”が登場した。

[長浜和也,ITmedia]

MIDと東芝がアピールするWILLCOM NS

 ウィルコムが4月15日に新しいモバイルインターネットアクセスデバイス「WILLCOM NS」(型番はWS026T)を発表した。製品情報についてはこちら(ウィルコム、システム手帳に入る薄型MID「WILLCOM NS」を発表)でも紹介しているが、この記事のタイトルにあるように、WILLCOM NSを開発した東芝は「モバイルインターネットデバイスの第1号機」とアピールしている。

 モバイルインターネットデバイス(MID)を提唱したインテルは、MIDの条件の1つに、Atomなどのx86互換のCPUを搭載して、インターネットで提供されるサービスをPCと高い互換性を確保して利用できることを挙げている。インテルがCPUにAtomを搭載したMIDとARMを搭載した従来の小型デバイスとの違いを説明するスライドでは、Webページの表示互換性に関する比較が必ず紹介される。

 ウィルコムの資料で紹介されている製品仕様でWILLCOM NSのCPUは明らかにされていないが、東芝からは「ARM系」を搭載していると回答があった。インテルが挙げるMIDの条件で、OSやプラットフォームが細かく規定されているわけではないが、これまでの経緯を考えると、CPUにARMを搭載するデバイスは、少なくともインテルが考えるMIDには当てはまらないことになる。このあたりの事情について東芝では、「東芝が考えているモバイルインターネットデバイスとしてWILLCOM NSは最初の製品になる」と答えている。

 WILLCOM NSのOSには、Windows CE 5.0が導入されている。Windows MobileではなくWindows CEを採用した理由として東芝は「WILLCOM NSにオリジナルのユーザーインタフェースを実装するには、開発が容易なWindows CEが適していた。Windows Mobileでは、OSに用意されているユーザーインタフェースにどうしても依存することになる」と説明している。

kn_willns_01.jpgkn_willns_02.jpg バイブルサイズのシステム手帳にサイズを合わせたラバー製のホルダーにWILLCOM NSをはめて、システム手帳にはさんで使う(写真=左)。W-SIMを内蔵した状態で測定した重さは162グラムだった(写真=右)

見た目以上に薄くて軽い

 WILLCOM NSの本体サイズは約80(幅)×11(奥行き)×147(高さ)ミリと、iPhone 3Gなどよりだいぶ大きく感じるが、厚さ(スペック表では“奥行き”であるが……)は11ミリと薄く、重さも約160グラムとそのサイズから受ける印象より軽く感じる。WILLCOM NSのコンセプトとしてアピールされている「システム手帳にはさんで使う」というのは、開発している段階から東芝が想定していたもので、WILLCOM NSのパッケージにはシステム手帳にWILLCOM NSをはさむための6穴式ホルダーが標準で付属する。

 システム手帳と携帯端末を一緒に使うというコンセプトは、以前にもThinkPadシリーズで「TransNote」が2001年に発表されている。このような構成では、紙に手書きした「アナログ」な情報を携帯端末で利用するために「デジタル化」する工夫がないと両方の情報の共有や活用は難しいが、WILLCOM NSには、アナログデータをデジタル化するためのインタフェースやユーティリティは特に用意されていない。そのため、WILLCOM NSでは、手書きのアナログデータとWILLCOM NSで扱うデジタルデータをそれぞれ独立させて活用することになる。東芝は、その一例として「メモ書きなどの入力情報は紙のノートに、検索した結果などの出力情報はWILLCOM NSで」という運用例を示している。

kn_willns_03.jpgkn_willns_04.jpg 本体のサイズは縦が約147ミリ、横が約80ミリと、iPhone 3Gなどと比べると本体はだいぶ大きく感じる。

kn_willns_05.jpgkn_willns_06.jpg 厚さは約11ミリ。この薄さのおかげで約160グラムという軽さが実現している。搭載する液晶ディスプレイは4.1型ワイドで解像度は480×800ドット。感圧式のタッチパネルを組み込んでいる(シングルタップに対応)

kn_willns_15.jpgkn_willns_16.jpg 背面のカバーを外すとバッテリーパックが姿を現す。microSDカードのスロットもカバーを外すとアクセスできるようになる

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