Thermaltakeのブースで“新手のスタンド使い”を見たCOMPUTEX TAIPEI 2010(1/2 ページ)

» 2010年06月02日 21時34分 公開
[後藤治,ITmedia]
「Ttesports」(Thermaltakeのゲーミングブランド)のコンパニオンさん

 COMPUTEX TAIPEI 2010の公式スポンサーとして名前を連ねるThermaltake Technologiesは、南港展覧館4階にかなり大きなブースを設置し、同イベントにあわせて数々の新製品を披露している。まずはPCケースから見ていこう。

 今回の展示で最も心に響いたのは、ゲーミング向けミドルタワーケース「V9」シリーズに投入される「V9 BlacX Edition」だ。全面をブラックで塗ったシャープな外観や、上面後部に23センチの静音ファン(800rpm/15dBA)をレイアウトする構造は従来のV9 Black Editionと同じだが、上面前方になんと2つのHDDスタンドを設置している。よくあるHDDスタンド同様、スロットにHDDを差し込むとカバーが下に落ちて装着される仕組みで、Serial ATA HDDがそのままeSATAとして認識されるという。3.5インチだけでなく2.5インチドライブも利用可能だ。なお、公式的にはホットスワップはサポートしていないとのこと(マザー次第ということか)。このほかUSB 3.0コネクタを持つのも特徴だ。

 ドライブベイは5インチが3基、3.5インチが7基(うち5基はシャドウベイ)。ファンは、フロントに12センチの吸気ファン、後方に12センチの排気ファン、上面に23センチの排気ファンを搭載するほか、オプションで14センチファンも搭載できる。本体サイズは215(幅)×480(奥行き)×490(高さ)ミリ、重量は約6.85キロだ。出荷時期は未定、価格は100米ドルとのことだったが、国内での販売価格は1万7000円前後になるようだ。

これが「V9 BlacX Edition」。よく見ると上部に何か刺さっていて思わず“2度見”してしまう(写真=左)。なんと上部には2つのHDDスタンドがあるのだった。こんなケースは見たことがない(写真=中央)。サイドパネルのデザインも変更され、透明のアクリルパネルで中が透けるようになった。ただ、このためV9 Black Editionで搭載されていたサイドファンは省かれている(写真=右)

 このほか、V9 BlacX Editionと同じギミックを搭載する「V6 BlacX Edition」も並んでいた。こちらはHDDスタンドが1基で、日本での価格は約1万5000円程度。早ければ7月には出荷される見込み。また、夏以降に投入予定の製品として、側面側にHDDドックを内蔵する「ARMOR A60」や、23センチファンを本体上部に搭載する“キューブ型”PC「ARMOR A60」、V3 Black Editionの改良版としてツールフリー構造をすべてのベイに取り入れた「V4 Black Edition」などもあり、これからたくさんの新製品が日本に上陸すると思われる。

V6 BlacX EditionはHDDスタンドが1基。同じくSerial ATA接続で2.5インチ/3.5インチドライブの両方を利用できる

「ARMOR A60」は6基あるHDDベイのうち1基が側面からそのまま装着可能。こちらは3.5インチのみ利用できる。従来モデルと比較して、天面の排気ファンが20センチのものに加えて、12センチファンをオプションで追加できる構造になった

Micro ATX/Mini ATX対応のキューブ型(とは言えないくらい大きいが)モデル「ARMOR A30」は、280(幅)×480(奥行き)×265(高さ)のサイズを生かしてHD Radeon 5970のような長いグラフィックスカードも装着できるのが特徴だ。上面の23センチファンは800rpm/15dBAと静音設計になっている。5インチベイを1基、3.5インチベイを3基(うち2基がシャドウベイ)、2.5インチベイを2基備える(写真=左/中央)。「V4 Black Edition」はドライブベイがすべてツールフリー構造になった(写真=右)

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月10日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  3. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  4. M4チップ登場! 初代iPad Proの10倍、前世代比でも最大4倍速くなったApple Silicon (2024年05月08日)
  5. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. iPad向け「Final Cut Pro 2」「Logic Pro 2」登場 ライブマルチカム対応「Final Cut Camera」アプリは無料公開 (2024年05月08日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
  10. パナソニックがスマートTV「VIERA(ビエラ)」のFire OSモデルを6月21日から順次発売 Fire TVシリーズ譲りの操作性を実現 (2024年05月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー