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» 2011年08月17日 17時00分 UPDATE

「北京のアキバ(?)」で買う海外定額データ通信:海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル──「中国・北京」編 (1/2)

中国の首都、北京。もちろん中国でも3G対応USBモデムやプリペイドSIMカードをそこそこ手軽に購入できる。ただ、若干のアクセス制限がかけられているので利用できないサービスがあることは少し注意しておこう。

[山根康宏,ITmedia]

中国の基本と通信事情

photo 北京の新名所であるオリンピックスタジアム。通称「鳥かご」

 数千年の歴史を誇り、最近では世界の工場として経済発展が著しい中国。この国には、仕事や観光で訪れる人も多いことだろう。

 昨今は日本の主要都市から中国各地・各都市へ直行便が飛んでおり、15日以内の滞在であればビザも不要のためある程度気軽に訪問できる。物価は日本よりおおむね安価だが、輸入品などは高く、価格格差は日本よりも大きいと思う。また、比較的裕福な沿岸部とそうではない内陸部とでも物価の差が大きいようだ。

 中国は、北京オリンピックや上海万博を経験し、国内総生産(GDP)などの値でももはや先進国家の仲間入りを果たしつつある。ただ、街中でのいわゆる社会マナーや価値観は日本とは大きく異なるので、こちらはやや戸惑うケースが多いかもしれない。為替レートは2011年8月時点で1人民元=約12円である。


事業者名 通信方式
中国移動(China Mobile) GSM/TD-SCDMA
中国聯通(China Unicom) GSM/W-CDMA
中国電信(China Telecom) CDMA2000/EV-DO

 中国の通信事業者は2011年8月現在、再編により3社に集約されている。世界最大の加入者を持つ中国移動(China Mobile)を筆頭に、中国聯通(China Unicom)、中国電信(China Telecom)のいずれもが1億人以上の携帯電話加入者を持つ巨大な企業だ。3社はそれぞれブロードバンドや固定電話サービスも提供している。通信方式はGSM、W-CDMA、CDMA2000に加え、中国独自の3G方式であるTD-SCDMAも展開している。

 モバイル系のユーザーにおいては、プリペイド利用者がほとんどである。そのため、海外渡航者も手軽にプリペイドスタイルで現地の回線を購入できる。……ただ、2010年秋から実名登録が厳密化されたため、SIMカードの購入時は身分証明書(実質はパスポート)の掲示が必要となる。


photophoto 中国移動(写真=左)、中国電信(写真=右)の営業所

北京空港にある中国聯通の営業所

 上記3社の営業所にて、USBモデム(USBデータ通信端末)とSIMカードのセット、あるいはそれぞれ単体を購入できる。北京市内の繁華街に、たいていは3社いずれかの営業所が見つかるため、どの事業者のものを買ってもよいだろう。今回は北京到着後にすぐ利用することを考え、北京首都国際空港の国際線が到着するターミナル3、その到着ロビーにある中国聯通の店舗で購入を試みた。

 入国後、荷物を受け取り北京首都国際空港ターミナル3のロビーに出たら、左手方向へ進めばオレンジ色基調の中国聯通の営業所が見えるはずだ。なお「聯」の字は簡体字中国語では書体が異なるので注意しよう。ちなみに北京語の発音では中国聯通は<ゾングォ・レントン>となる。空港の店舗は英語のできる店員が常駐し、モデムのセットも展示されている。

photophoto 北京首都国際空港にある中国聯通の営業所。USBモデムや3G SIMカードのカタログが置いてあるが……当日は時間外だったため残念ながら購入できなかった

 営業所を訪れた時間は18時過ぎ。営業所の店員によると「3Gサービスを利用できるSIMカードは朝9時から夕方17時の間でなくては登録ができない」とのことで、残念ながら購入できなかった。こちらは北京市内どの営業所でも同じであるようだ(当日は3GのUSBモデムセットも品切れだった)。2Gサービス用のSIMカードならば購入可能らしいが、2Gのデータ通信=GPRS方式では最大64kbps程度となり、基本的に実用的ではない。空港で買おうと考えるなら、時間帯には少し気をつけてほしい。

 というわけで翌日、市内繁華街の西単(シーダン)にある中国聯通営業所へ出向き、スマートフォン用に使える3Gサービス対応のプリペイドSIMカードを購入した(USBモデムは売り切れだったが……)。3GプリペイドSIMカードの価格は86人民元(約1030円 2011年8月現在、以下同)で、プラス46人民元/月(約550円)を払うプランを適用することで、50分の音声通話と150Mバイト分のデータ通信を利用できる。

 ちなみに、このSIMカードはテザリングが利用できないようになっている。スマートフォンだけならこれでよいが、PCでデータ通信を行うならやはりUSBモデムを入手しておきたい。店員に聞くと、北京のハイテク街/中国のシリコンバレー/北京の秋葉原などと例えられる「中関村(ジョングワンツゥン)」であれば絶対にあるとのことだ。西単から中関村へは地下鉄ですぐ行ける。

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