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» 2012年02月24日 17時00分 UPDATE

「代行がうれしい」海外定額データ通信:海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル──「インドネシア・ジャカルタ」編 (1/2)

インドネシアの首都、ジャカルタはアジアでも屈指の大都市。観光客のみならず世界中からのビジネス出張者が集まるため、プリペイドの携帯/データ通信環境も比較的容易に入手できる。

[山根康宏,ITmedia]

インドネシアの基本と通信事情

 赤道をまたぎ、大小合わせて1万以上もの島からなるインドネシア。世界4位、2億3000万人以上の人口を有する国だ。

photophoto 開発が続くジャカルタの中心部。交通渋滞は日常的だ。先進国並みの高級巨大ショッピングモールもあちこちにある

 エネルギーなどの資源に恵まれていることから海外からの投資も長年に渡って進んでいる。古くからは日本や欧米の、そして近年は韓国や中国から多数の企業が進出している。首都ジャカルタも2000万人もの人口があり、インドネシアに進出する諸外国企業が事務所を構えるほか、ASEANの事務局も置かれている。

 インドネシアの通貨はインドネシア・ルピアだ。2012年2月現在のレートは1000ルピアが約8.7円。ケタ数が多いので、現地では1000を繰り上げて価格を表記するケースもあるということで、今回もこのように記してみた。物価は東南アジアのため安く、飲食物や交通費も日本より安価だ。一方で、首都ジャカルタには巨大なショッピングモールが多くあり、高級なモールには日本と変わらない価格の高級品を並べるブランドショップも多数入っている。携帯電話も海外メーカーの製品は諸外国と比べて価格はあまり変わらない。とはいえ、やはり通信料は安めである。

 インドネシアの通信方式はGSMに加え、3GのW-CDMA/HSDPA、CDMA2000/EV-DOサービスを提供する通信事業者が増えた。中でも最大の事業者はTelkomselだ。同社は複数のブランドでサービス展開をしており、現地ではそのブランド名、例えばsimPATI、Kartu ASで通じることがあるほど。所得格差が大きいことから、1つの事業者が複数の料金プランを提供することも珍しくないようだ。WiMAXサービスもジャカルタの一部で開始されたものの、モバイルサービスはまだ提供されておらず家庭用ルータ機器のみが販売されていた。

 プリペイドSIMカードは、海外渡航者も容易に購入できる。一応、インドネシアではプリペイドSIMカードの身分登録制度があるので、氏名やパスポート番号のほか、出身地、住所といった情報までも登録しなくてはならない。──ただ、これはタテマエ化しているようで、実際は購入時に店舗の店員さんが自分の身分証明でそのまま登録してくれるケースが大半だ。

photophoto インドネシアでは通信事業者の店舗ではなく、独立系の携帯電話ショップなどで購入するのが一般的なようだ。街の携帯電話ショップで複数のプリペイドSIMカードが販売されている。上の3つはTelkomselのブランド名だ。WiMAXは家庭用向けのサービスのみが提供されている
通信方式 事業者
GSM/W-CDMA Telkomsel(GSM:900M/1800MHz、W-CDMA:2100MHz)
Excelcom(XL)(GSM:900M/1800MHz、W-CDMA:2100MHz)
Indosat(GSM:900M/1800MHz、W-CDMA:2100MHz)
AXIS(GSM:1800MHz、W-CDMA:2100MHz)
Hutchison(3、TRI)(GSM:1800MHz、W-CDMA:2100MHz)
CDMA2000 Aha
Bakrie Telecom
Ceria
Indosat
Smartfren
WiMAX Sitra WiMAX

ジャカルタ空港でデータSIM対応SIMカードを購入

 ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港は国内線と国際線にターミナルが分かれている。海外から到着後は入国審査を抜けて荷物を受け取るターンテーブルへと進むが、そのターンテーブルの直前に携帯電話ショップがある。ここは外国人旅行者がよく立ち寄ることもあり、店員さんは片言ながらも英語が通じる。この時インドネシア・ルピア通貨を持っていない場合も、その手前のATMコーナーで現地通貨を引き出すことができる。荷物が出てくるまで多少時間がかかるため、もっとも楽にとするならとりあえずここで買っておくとよいだろう。

 ただ、ここはUSBモデムとデータ定額のプリペイドSIMカードのセットは売っていなかった。販売されていたSIMカードは、一定量のデータ通信量が含まれたSIMロックフリースマートフォン用ということになるだろう。今回はTelkomselのPerdana FlashというプランのプリペイドSIMカードを購入してみた。

photo Telkomsel Perdana Flashの料金表(2012年2月現在)

 「TelkomselのPerdana Flashの20万ルピア、2.5Gバイト分のSIMカードがほしい」と伝え、無事購入完了。2012年2月現在、Perdana Flashには5000ルピアで384kbps/30Mバイト/1日有効プランから、今回購入した最上位プランまで5種類のプランがある。この最上位プランも日本円換算では約1750円で、最大速度は2Mbps、30日利用できる。今回は事前に調べてキャプチャーしておいたTelkomselサイトの料金表の画面を見せながら行ったが、プランはよく改定されるそうなので渡航前に最新情報を確認しておくと安心だろう。

 店員さんはSIMカードを取り出し、自分の携帯電話に入れてなにやらコマンドを打ち込んでいる。どうやら身分登録(の代行)と開通作業をしてくれているようだ。作業後、にこやかに開通表示を見せてくれたが、インドネシア語なのでちょっと分からなかった……。ともあれ、インドネシアのプリペイドSIMカードは、携帯電話からSMSを使って身分登録や料金プランの登録ができるようになっている。

photophoto 空港内の荷物受け取りターンテーブル前にあった携帯電話ショップ。スタッフが自分の携帯電話で開通作業や料金登録を行ってくれる

Telkomsel Perdana FlashプリペイドSIMカードのAPN設定
APN internet
ユーザー名 (なし)
パスワード (なし)

 登録完了後、自分のSIMロックフリースマートフォンに差し替えれば利用できるようになる。データ通信設定は一応確認しておこう。スマートフォンによっては自動設定されるが、手動で設定する場合は右記のAPN設定を入力する。利用残高の確認はスマートフォンよりSMSで「3636」宛に「UL INFO」と入力して送信すると残高のSMSが返信されてくる。定額ではないので、PCなどで大量に通信する可能性がある場合は、あと何Mバイト分利用できるか逐次チェックするようにしたい。


photophoto SIMロックフリースマートフォンに差せばすぐ使える。今回はイー・モバイルの「S51SE」を利用した。残高チェックはSMSで3636宛に「UL INFO」と書いて送信。すぐに残高が返信されてくる
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