Androidタブレットは、PCとスマートフォンの中間に位置する機器だ。使いたいときにすぐ使える機動性、直感的に扱えるタッチでの操作性、PCと同等クラスの画面サイズでWebサイト表示、インターネットサービスの利用、簡単な文書作成なども行える。一方で、ことPCと比べると自由にできることも限られる。
例えばUSB機器の利用、印刷などの機能においては若干拡張性が乏しいことがある。LifeTouch Lはこの点もかなりしっかり対応している。
まずはUSB。拡張ポート接続の変換アダプタ経由ではあるが標準サイズのUSB 2.0端子(Standard-A)を利用でき、ホスト機能に対応する。デジカメやスマートフォンを接続し、写真のスライドショー表示、さらにプリインストールされる取り込みウィジェットから本機への写真転送も簡単に行える。USBキーボードやマウスなども利用可能だ。
この拡張ポートはスタンドを兼ねるクレードル接続用に用いる端子のようだが、2012年6月現在、クレードルの標準オプションは残念ながら用意はない。スタンド+充電+複数のUSBポート+標準サイズHDMI端子などを備えたオプションも安価で用意してほしいものだ。
もう1つはプリンタの対応。こちらは一般的なAndroidタブレットに対する強みの1つだ。無線LAN経由で印刷できる機能はプリンタメーカーの専用アプリなどですでに提供されているが、本機は各社対応のプリンタドライバの多くをすでに内蔵する「DirectOffice Mobile Print」を内蔵しており、対応プリンタをそのまま幅広く利用できる。対応プリンタはこちらにずらりと記述されている。
まずは前述したUSBホスト接続ないし無線LANで直接接続する方法。無線LAN対応プリンタであれば無線LAN接続で認識する。さらに「DirectOffice Mobile Print By PC」と呼ぶ機能で、家庭内ネットワークにあるPCに接続したプリンタも利用可能となっている。PC接続したプリンタは、PCにあらかじめ専用ソフトをインストールしておくことで機能する(ソフトは本機のプリンタアプリからコピーして使用する)。
印刷はブラウザで表示したWebページ、写真、メール、オフィスデータなど、いわゆるPCで印刷する機会のあるデータは同じように印刷可能。各アプリのメニューに「印刷」の項目が追加されており、そこから印刷の指示を出せる。
このほか、AV機器との連携も普通に対応する。DTCP-IP対応のDLNAアプリ「DiXiM」を用意し、サーバ/クライアント双方の機能を利用可能。「VALUESTAR W/N」などのDTCP-IP対応地デジPC、家庭用テレビやBlu-ray Discレコーダーなどで録画した番組を本機でネットワーク再生、あるいはコピーして持ち出すことができる。本機は2.4GHz帯比で電波干渉が少なく、安定して高速に通信できる5GHz帯の無線LANもサポートするのもポイントだ。5GHz帯対応無線LANルータとともに、高ビットレートのハイビジョンコンテンツも無線接続で快適に利用できる。
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