8月中旬にデビューした「GeForce GTX 660 Ti」搭載グラフィックスカードは、「GeForce GTX 580に匹敵する性能を備えていて、ミドルレンジとしてはかなり優秀でしょう」(ツートップ秋葉原本店)と、その実力は各ショップが認めるところだ。しかし同時に、リファレンスモデルで3万円前後という価格設定から、「あと5000円低く、2万5000円前後まで価格が落ち着いてこればヒットすると思います。それまでは様子見する人が多いでしょうね」(某ショップ)と歯がゆい評価も付けられた。
あれから2週間。平均価格にあまり変化はないが、より低価格のGeForce GTX 660 Tiカードがいくつかみられるようになっている。例えば、ギガバイトからはオーバークロック仕様の「GV-N66TWF2-2GD」が2万9000円以下の価格で登場した。入荷したTSUKUMO eX.は「ベースクロックが941MHzと、標準からわずか26MHzしか上がっていませんが、一般的なリファレンスモデルと同等かそれ以下で買えるというのが魅力ですね」と評価する。
そして、理想の価格帯といわれる2万5000円前後に突入したモデルも現れた。ドスパラ パーツ館で売られているPALiT製のリファレンスカード「NE5X66T01049-1043F」で、価格は2万5980円だ。さらに、オリジナルクーラーを搭載したオーバークロックモデル「JetStream NE5X66TH1049-1043J」も2万6980円で売り出している。ベースクロックは1006MHzだ。同店は「ここまで安ければ、ミドルレンジのカードとしても購入してもいいなと思っていただけるんじゃないかなと思います。とくにJetStreamはリファレンスモデルから1000円高いだけなので、お得感が大きいですよ」とプッシュする。
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