Windows 8が発売される数日前、AMDのコンシューマー向け最上位CPU「FX-8350」が売り出されたのも見逃せない。Socket AM3+に対応する8コアCPUで、従来のFXシリーズからアーキテクチャが刷新され、BulldozerからPiledriverに切り替わっている。クロック数は4.0GHzで、ターボコア時は最大4.2GHz。TDPは125ワットだ。価格は1万8000円前後。
約1年振りのコンシューマー向け8コア最上位モデルということで、反響は上々のようだ。ドスパラ パーツ館は「先日登場したTrinityと同じPiledriverアーキテクチャということで、コアあたりの能力がようやくAシリーズに追いついたという印象ですね。従来モデルとソケットを共有していますが、マザーとセットで購入する人も多いですよ」と語る。
TSUKUMO eX.にはCPU単体で購入するユーザーが多かったようだが、好調ぶりは同様だ。「Bulldozer時代と比べて劇的な性能向上はありませんが、完成度は確実に上がっている印象です。実際、FX-8150と同じ負荷をかけたとき、消費電力が下がったので、ずいぶんと無駄は省かれているかなと思います。唯一の気がかりは、一部のマザーのBIOS対応が若干遅れていることですね」という。
また、週末には4コア構成の下位モデル「FX-4300」も登場している。価格は1万1000円弱だ。動作クロックは3.8GHzで、ターボコア最大で4.0GHzになる。TDPは95ワットとなる。入荷したフェイス秋葉原本店は「Piledriver世代のバリエーションが増えたのはいいことですが、価格はちょっと高い印象ですね。そのほかのラインアップの登場を待ちつつ、FX-8350の活躍に期待したいと思います」と話していた。
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