Core i7+外部GPU+250GバイトSSD搭載で8万円切り――コスパ抜群の14型Ultrabook「LB-L460S」安くて速いUltrabookが欲しいなら(1/2 ページ)

» 2013年02月15日 20時00分 公開
[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]

Core i7+GeForce GT 640Mを搭載したUltrabookのWindows 8モデル

「LuvBook L」シリーズの最上位モデル「LB-L460S」

 マウスコンピューターの「LuvBook L」シリーズは、1366×768ドット表示に対応した14型ワイド液晶ディスプレイを搭載するノートPCだ。昨今主流のいわゆるUltrabookカテゴリに属する製品だが、グラフィックス機能に外部GPUを採用し、薄型ボディや長時間駆動といったモバイルへの適用力に加え、性能面も追求したコストパフォーマンスの高さを特徴としている。最新のWindows 8を搭載したメインPCとして使えるUltrabookを安く手に入れたいと考えているユーザーは要注目の製品だ。

 今回紹介する「LB-L460S」は、同シリーズの最上位モデルにあたり、CPUがCore i7-3517U(1.9GHz/最大3GHz)、メモリが8Gバイト、ストレージが250GバイトSSDというパワフルな構成となっている。実はこのモデル、下に掲載した比較表をみると分かるように、2012年9月に登場した初代の最上位機(LB-L450S)と、ほとんどスペックは変わっていない。ただ、Windows 8にあわせてタッチパッド周りのデザインを改良したり、搭載するSSDが変更されたほか、今ならWeb限定特価で8万円を切る7万9800円とかなりお買い得な価格設定になっている。それでは改めて見ていこう。

CPU-Zの画面。TDP 17ワットで動作するIvy Bridge世代の低消費電力版Core i7-3517Uを搭載。Hyper-Threadingにより4スレッドの同時処理に対応するほか、Turbo Boost 2.0時は動作クロックが1.9GHzから最大3GHzまで上がる(画面=左)。GPUZの画面。NVIDIAのGeForce GT 640Mを内蔵し、アプリケーションごとにCPU内蔵グラフィックスと外部GPUが自動的に切り替わる(画面=右)

型番 LB-L460S LB-L450S
CPU Core i7-3517U(1.9GHz/最大3GHz) Core i7-3517U(1.9GHz/最大3GHz)
メモリ 8GB(PC3-12800) 8GB(PC3-12800)
ストレージ 250GB SSD 256GB SSD
グラフィックス GeForce GT 640M(1GB) GeForce GT 640M(1GB)
液晶ディスプレイ 14型ワイド(1366×768ドット) 14型ワイド(1366×768ドット)
OS 64ビット版Windows 8 64ビット版Windows 7 Professional
価格 8万9800円(Web限定価格7万9800円) 8万9880円

シルバー基調のデザインを踏襲しつつ、タッチパッドを改良

シルバーを基調としてディスプレイのヒンジ部にメッキパーツをあしらったデザインは従来通り。樹脂製のため高級感はないものの、シンプルなデザインは好印象

 LB-L460Sの本体サイズは、344(幅)×240(奥行き)×21(高さ)ミリ、重量は約1.83キロ。14型ワイド液晶を搭載するため、数あるUltrabookの中でみると、薄型・軽量とは言いがたいが、カバンにすっと入る薄さではあるので、それほど重さが気になることはないだろう。

 外装は従来と同じく天板をシルバー、底面をブラックの幾何学模様で飾ったデザインだ。ただ、キーボード面は若干変更され、ヘアライン風の加工が施されたパームレストは、タッチパッドと一体型になっている。これにより、タッチパッドの外からすっと指を入力領域に動かしてWindows 8のチャームを呼び出す操作が自然に行える。一方、パッドの滑りは従来機の“つるつる”ではなくなり、上下方向に指を動かすとかすかな凹凸を感じるようになった。このほか、クリックボタンは明確にパッドと分離され、シルバーメッキのパーツがはめ込まれている。前モデルに比べるとクリック感が増し、小気味よくボタンを押し込める。ただ、左右クリックはボタンの両端に向かって深くなるシーソー式なので、ボタン中央の大部分が押し込みづらい点が少し気になった。

 液晶ディスプレイは前述の通り、1366×768ドット表示の14型ワイドだ。このクラスのノートPCとしては、もう少し高い解像度がほしいところだが、価格を考えると仕方のないところだろう。逆にアイコンや文字は大きいので視認性は高い。パネル表面は光沢仕様になっており、写真を表示した際の見栄えもいい。ただ、画面の輝度は最大にしてちょうどよいくらいで、中間だとやや暗く感じるのは前モデルと同様。視野角も狭めで、画面に正対していないと色が反転しやすい。

 キーボードはアイソレーションタイプで、キーピッチが約19ミリ、主要キーのキートップが16ミリ正方と、余裕があって快適にタイピングできる。文字をキートップ中央に大きくプリントしたデザインも継承しており、ブラインドタッチが苦手な人も目当てのキーを探しやすいはずだ。

1366×768ドット表示対応の14型ワイド液晶ディスプレイを搭載。液晶上部に100万画素Webカメラを内蔵する。パネル表面は光沢仕様で、外光の映り込みはあるが、写真などを表示した際の見栄えはよい(写真=左)。日本語91キーボードを搭載。Enterキーの右側にPgUp/PgDnが回り込んだレイアウトはやや慣れを必要とするかもしれない。タッチパッドは99.5(横)×55(縦)と、前機種に比べて縦の面積がやや小さくなったが、それでも十分に広い。ドライバは従来のELAN Microelectronics製に代わって、Synaptics(Synaptics TouchPad V7.5)が導入されている。タッチパッドの反応もよく、個人的にはこちらのほうが使いやすいと感じた。ちなみに電源ボタンの位置も変更されて右側になっている(画面=右)

 バッテリー駆動時間は、公称値で約5.5時間。Bbench(電源プランをバランス、画面輝度は40%、定期的なWeb巡回とキーボード入力を設定)による実測を行ったところ、4時間26分となった。公称値には届かなかったが、モバイル用途にも十分対応できるバッテリーライフといえる。ただ、ACアダプタがケーブル込みで334グラムと重いのはあいかわらずで(前回の実測より23グラムほど重かった)、ノートPC本体とACアダプタを一緒に持ち歩くと2キロを超えてしまうのはやや残念なところ。せめて電源ケーブルはもう少し軽量にして欲しかった。

Ultrabookカテゴリの製品ではめずらしく、主要なパーツに底面からアクセスできるのもポイント。メモリやストレージの換装を容易に行える。SSDはSAMSUNG製の「840」シリーズだ。このほか、ネットワーク機能として、IEEE 802.11b/g/n対応無線LANモジュールとBluetooth V4.0+LEモジュールも内蔵する(写真=左)。メモリはADATA製の4Gバイトモジュール(PC3-12800)が2枚装着されておりデュアルチャンネルで動作する。8Gバイトあれば十分だろう(写真=右)

本体前面/背面。本体前面のアクセスしやすい位置にSDメモリーカード(SDXC対応)/MMC対応リーダーを内蔵する

本体左側面はUSB 3.0(常時給電機能付き)、HDMI出力、有線LANポート、アナログRGB出力を搭載。Ultrabookではめずらしく、外部ディスプレイ出力を2系統備えているので、会社ではアナログRGB経由で古いプロジェクターに接続する、自宅ではHDMIでリビングルームのテレビにつなぐなどの使い分けができる(写真=左)。右側面はヘッドフォン出力と2基のUSB 2.0が並ぶ(写真=右)

マウスコンピューター/G-Tune
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