TAITRAによると、台湾のIT関連企業が2011年度に上げた売り上げ実績、ならびに、出荷台数のシェアは、ともに世界市場において最も高く、2012年度の実績でも、台湾の売上高ランキングにおいて、IT関連企業はTop20に11社が入っているという。このデータから、TAITRAは、「世界のIT市場に最も影響力を持っているのは台湾だ」と主張する。
PC市場における第4四半期のマーケットシェアを2011年と2012年で比較すると、トップ5に入る台湾企業のうちAcerはマイナスとなったものの、ASUSはプラス成長を達成している。また、タブレットデバイス市場では、アップル、アマゾン、Barnes & Nobleがマイナスとなったものの、トップ5に唯一入っているASUSは大幅な成長を遂げた。一方で、スマートフォン市場では、トップ10に唯一HTCが入っているが、こちらは2011年の第4四半期と2012年の第4四半期の比較でマイナス成長となってしまった(それでも、HTCは台湾企業で2012年トップの業績を残している)。
このような、台湾IT企業を訴求する側面も持つCOMPUTEX TAIPEI 2013では、クラウドコンピューティングとビッグデータ、そして、モビリティを主要なカテゴリーとして扱うようになる。TAITRAでは、モビリティで最も重要なデバイスとなるスマートフォンに限らず、ビッグデータでも、数多くの台湾メーカーが関係しており、それらメーカーが参加するCOMPUTEX TAIPEI 2013の影響力は大きいと訴求する。
COMPUTEX TAIPEI 2013では、展示会場としてこれまでと同様に、Taipei World Trade Center NANGANG Exhibition Hall、Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1、同 Hall 3、そして、Taipei International Cenvention Centerを用意する。それぞれの会場で扱うカテゴリーもこれまでと変わらず、PCパーツベンダーの多くはNANGANG会場に集中する。
COMPUTEX TAIPEI 2013の主要テーマとして、「スマートモビリティ」「クラウドテクノロジー アンド サービス」「タッチ操作対応アプリケーション」を掲げる。以上のように、新しい技術動向を取り入れるCOMPUTEX TAIPEI 2013は6月4日から8日に開催する予定だ。
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