“世界に冠たるIT立国”台湾がCOMPUTEX TAIPEIの意義を語るCeBIT 2013

» 2013年03月07日 17時48分 公開
[長浜和也,ITmedia]

世界のIT市場に最も影響力を持つのは台湾!

 TAITRAによると、台湾のIT関連企業が2011年度に上げた売り上げ実績、ならびに、出荷台数のシェアは、ともに世界市場において最も高く、2012年度の実績でも、台湾の売上高ランキングにおいて、IT関連企業はTop20に11社が入っているという。このデータから、TAITRAは、「世界のIT市場に最も影響力を持っているのは台湾だ」と主張する。

IT関連の世界市場の総売上高と総出荷数に対する台湾のシェアは高く、世界のIT市場に最も強い影響力を台湾は持っているとTAITRAは訴求する(写真=左)。2012年度における台湾企業の売上高のトップ20には数多くのIT関連企業がはいっている(写真=右)。

 PC市場における第4四半期のマーケットシェアを2011年と2012年で比較すると、トップ5に入る台湾企業のうちAcerはマイナスとなったものの、ASUSはプラス成長を達成している。また、タブレットデバイス市場では、アップル、アマゾン、Barnes & Nobleがマイナスとなったものの、トップ5に唯一入っているASUSは大幅な成長を遂げた。一方で、スマートフォン市場では、トップ10に唯一HTCが入っているが、こちらは2011年の第4四半期と2012年の第4四半期の比較でマイナス成長となってしまった(それでも、HTCは台湾企業で2012年トップの業績を残している)。

2012年第4四半期業績を前年度と比べると、ASUSはPC分野(写真=左)でもタブレットデバイス分野(写真=右)でもプラス成長となっている

台湾で最大の業績を上げているHCTもグローバルにおけるスマートフォン分野の業績ランキングでは10位で、2012年第4四半期の実績は2011年の同時期からマイナスとなった(写真=左)。台湾メーカーの製品は世界中のIT関連メーカーで必要としている(写真=右)

COMPUTEX TAIPEIもタッチとクラウドとモビリティが重要だ

 このような、台湾IT企業を訴求する側面も持つCOMPUTEX TAIPEI 2013では、クラウドコンピューティングとビッグデータ、そして、モビリティを主要なカテゴリーとして扱うようになる。TAITRAでは、モビリティで最も重要なデバイスとなるスマートフォンに限らず、ビッグデータでも、数多くの台湾メーカーが関係しており、それらメーカーが参加するCOMPUTEX TAIPEI 2013の影響力は大きいと訴求する。

 COMPUTEX TAIPEI 2013では、展示会場としてこれまでと同様に、Taipei World Trade Center NANGANG Exhibition Hall、Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1、同 Hall 3、そして、Taipei International Cenvention Centerを用意する。それぞれの会場で扱うカテゴリーもこれまでと変わらず、PCパーツベンダーの多くはNANGANG会場に集中する。

 COMPUTEX TAIPEI 2013の主要テーマとして、「スマートモビリティ」「クラウドテクノロジー アンド サービス」「タッチ操作対応アプリケーション」を掲げる。以上のように、新しい技術動向を取り入れるCOMPUTEX TAIPEI 2013は6月4日から8日に開催する予定だ。

COMPUTEX TAIPEI 2013も会場とそこで扱うカテゴリーは従来と同じで、PCパーツなど、自作PCユーザーに関係のあるベンダーは、今回もNANGANGに集中する(写真=左)。COMPUTEX TAIPEI 2013は「スマートモビリティ」「クラウドテクノロジー アンド サービス」「タッチ操作対応アプリケーション」を主要テーマとして掲げる(写真=中央)。ちなみに、海外の国別来場者で最も多いのが日本だという(写真=右)

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