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» 2013年04月08日 15時00分 UPDATE

マウスコンピューター20周年記念特別企画(1):「PC USERコラボ」モデルで“俺得”PCを目指す

お祝いに便乗して自分が欲しいパソコンをかなり真面目に考えてみた。やはりここは「ITちゃん」の出番か……

[編集G,ITmedia]

祝!! マウスコンピューター創業20周年

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 マウスコンピューターがPC事業をスタートしたのが1993年4月。つまりこの4月で20周年を迎える。同社はこれを記念して特設ページを開設し、さまざまなキャンペーンを実施中だ。

 豪華プレゼントやゲーム大会、読者参加型の商品開発など盛りだくさんのキャンペーンだが、その1つに各PC媒体がオススメする構成を「特別記念モデル」として販売する企画があり、PC USERもこれに参加することになっている。自由にコンセプトを決めて、既存モデルのBTOを駆使し、その用途に最適なマシンを作り上げてください、ということらしい。

 「自由に」と言われて、真っ先に頭に浮かんだPCのイメージは、

  • 持ち運びができる本体サイズ
  • ゲームもこなせる高い処理性能
  • 10万円以下

というもの。常にPCを持ち歩くのならカバンにさくっと入るサイズがいいし、出先でイベントの写真や動画を編集するのに高性能は必須。息抜きでオンラインゲームもプレイできるとなおうれしい。もちろん価格は可能な限り安く、少なくとも10万円以下で――と考えてから、これは筆者が欲しいパソコンだと気付いた。ええ、ちょうどこんなPCが欲しいと思っていたのですよ。

 20周年記念のお祝いコラボモデルで、真っ先に「自分が欲しいPC」を思い浮かべてしまうあたり、公私混同のそしりを免れないどころか空気を読まなすぎてかなりアレな感じだが、少なくとも“ひとり”に対しては自信をもってオススメできる。オレはオレが欲しいPCをオレにオススメしたい!! というわけで、全力で“俺得モデル”を考えてみる。

「LuvBook S」か「NEXTGEAR i300」か

 まずは、PC USERコラボモデルのベースとなるPCを決めていこう。「持ち運びできるサイズ」という条件で候補に挙がるのは、LuvBookシリーズにラインアップされる「LuvBook S」と、ゲーミングPCブランド「G-Tune」の「NEXTGEAR i300」、そしてカーボン製Ultrabookの「LuvBook X」だろう。いずれも11.6型サイズのノートPCだ。

og_itchan_001.jpgog_itchan_002.jpgog_itchan_003.jpg 4色のカラバリで展開する「LuvBook S」。こんな見た目で通常電圧版Core i7も搭載できるなんて……恐ろしい子……(写真=左)。G-Tuneブランドの「NEXTGEAR i300」は、11.6型サイズのボディにGeForce GT 650Mを詰め込んでいる(写真=中央)。3面カーボンファイバーの採用で1キロを切る重量を実現した「LuvBook X」(写真=右)

 このうち前者の2機種は「高い処理性能」という条件にも問題なく合致する。以前のレビューで紹介したとおり、LuvBook Sシリーズは、愛らしいデザインの小型ボディとは裏腹に、通常電圧版のCore i7を搭載する高性能が特徴。一方のNEXTGEAR i300も、モバイルサイズのボディに強力な外部GPUを載せることで、ゲーミングPCブランドの名に恥じないパフォーマンスを誇る。ただ、「ゲームもこなせるPC」という点を考慮するなら、やはりGeForce GT 650Mを搭載するNEXTGEAR i300が最適だろうか。

 NEXTGEAR i300の本体サイズは287(幅)× 207(奥行き)×12.7〜37.1(高さ)ミリ、重量は約1.8キロ。昨今主流のUltrabookに比べて、かなり厚みがあり、決して軽いとは言えない。が、どこへ行くにも必ずリュックサックを背負うトラディショナルアキバスタイルを貫く筆者には、その程度の重さはなんら問題ない。それよりも、11.6型サイズでありながら、Ivy Bridge世代のCPUとGeForce GT 650Mを詰め込んでいることに強くひかれる。

 重視したいポイントの1つであるキーボードは、主要キーのピッチが約17ミリ(横)×16ミリ(縦)と、フルサイズより一回り小さいのが少々惜しいが、かなり強めにタイピングしてもキーボードユニットがたわんだりはしないので、毎日大量の文字を打つ編集作業にも耐えられるだろう。ベースモデルはこれに決まりだ。

og_itchan_004.jpg ベースはNEXTGEAR i300に決定

欲しいモデルが10万円を切れない……ので、なんとかしてください

 次にパーツの基本構成を詰めていこう。マウスコンピューターの製品は、スペックを自分好みにカスタマイズできる豊富なBTOメニューが特徴だが、1スピンドルのモバイルノートPCであるNEXTGEAR i300では、基本的にCPU、メモリ容量、ストレージ容量さえ決めればいい。

og_itchan_005.jpg 主要コンポーネントは底面から簡単にアクセスできるので、ストレージやメモリの換装は容易だが……

 このうち最も重視するのはSSDとした。2012年以前のペースでSSDが大容量化・低価格化していくのなら、安いHDDで購入しておき、後々換装するという手段も考えられるのだが、昨年末からの急激な円安で価格が下げ止まっている感があるうえ、HDDとSSDでは操作感の違いが大きすぎる。そこで問題になるのが容量。メインPCとして使うことを考えると256Gバイトは欲しい。ただ、最小構成の6万9930円から256GバイトSSDにするとプラス1万9950円。256GバイトのSamusung 840 Proシリーズを選んだらプラス2万6250で、10万円以下という条件ではほとんど余裕がなくなってしまう。

 またメモリ容量も最低8Gバイトは欲しいところだが、こちらは4Gバイトから8Gバイトへの増量でプラス5250円。さらにCPUもベースのCore i3からCore i5-3230M(2.6GHz/最大3.2GHz)にアップグレードするとプラス5250円。もちろん、予算が許せば、本来はクアッドコアのCore i7-3630QM(2.4GHz/最大3.40GHz)を選びたい。しかし、自分が本気で買うことを考えると、10万円はどうしても切りたい。幸い、Core i5-3230Mでも筆者の用途なら性能は十分で、PCゲームもベースクロックの高いCore i5でそれほど見劣りすることはないはずだ。

 何を削るべきか……とひとしきり考えてから、筆者はおもむろにマウスコンピューターの杉澤氏(G-Tuneの担当)に電話をかけた。

「すみません、どうしても10万円を切れないんです」(筆者)

「いきなりなんですか?」(杉澤氏)

「20周年コラボPCですよ。読者のために一生懸命カスタマイズしたんですけど、ちょっと価格が10万円内に収まらなくてですね。あとほんのちょっとだけなんですが」(筆者)

「どれくらいですか?」(杉澤氏)

「10万6680円です」(筆者)

「ちょっと、ではないですね……」(杉澤氏)

「20周年おめでとうございます!!」(筆者)

「あ、はい。ありがとうございます」(杉澤氏)

「記念モデルですから、やっぱりお祝い感のある価格にしたいですよね」(筆者)

「そうですね……」(杉澤氏)

「どうでしょう」(筆者)

「……分かりました。10万円以内でかけあってみます」(杉澤氏)


 というわけで、最後は直接値下げ交渉するという裏技を使い、最初に挙げた3つの条件を突破したのだった。なんだ、結構なんとでもなるんじゃん(注:杉澤氏のご尽力によるものです。ありがとうございました)。ここでカスタマイズしたモデルは「NEXTGEAR-NOTE i300SA10-IT」の型番で実際に購入できるのでチェックしてほしい。構成は以下。

型番 NEXTGEAR-NOTE i300SA10-IT
OS 64ビットWindows 8
CPU Core i5-3230M(2.6GHz/最大3.2GHz)
グラフィックス NVIDIA GeForce GT 650M(2GB)
メモリ DDR3-SODIMM 8GB PC3 12800×1
SSD Samsung 840 PRO Series 256GB
チップセット Intel HM76 Express チップセット
光学ドライブ -
ディスプレイ 11.6型ワイド光沢液晶ディスプレイ(1366×768ドット)
価格 9万9750円(税込み)

※記事初出時、スペックの表記に一部誤りがありました。正しくはGeForce GT 650Mです。おわびして訂正いたします

真のコラボモデルを目指す

 と、ここまでマウスコンピューター20周年記念のPC USERコラボモデルを考えてきたのだが、これが全力で自分にオススメできるか、と考えると少し違和感も残る。

og_itchan_006.jpg ITちゃんかわいいよITちゃん

 1つは、特別価格にしてもらったとはいえ、通常のBTOメニューから選べる構成で本当に「コラボモデル」と言えるのかという点。コラボPCといえば、やはりオリジナル天板を使ったモデルだろう。マウスコンピューターは、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」や「すーぱーそに子」を天板にデザインした製品を投入しているが、できればPC USERモデルもオリジナル天板にしてほしい(そして、筆者はITちゃんのファンである)。

 もう1つは、本機の液晶ディスプレイが光沢パネルである点だ。実は非光沢パネルのBTOオプションがなかったため、あえて触れなかったのだが、仕事でも使うメインPCということだとベストは非光沢パネルである。あー、なんとかならないかなぁ。

 そして筆者はもう一度電話に手を伸ばした。

「……なんなんですか。まだあるんですか」(杉澤氏)

「ええ、実はですね――」(筆者)

 そう、それが始まりだった。

(続く)

11.6型ゲーミングモバイルPC「ITちゃんコラボモデル」を製品化!?


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