キヤノン、500台限定の“シャア専用機”も参戦する「PIXUS」プリンタ13年秋冬モデル6色モデル拡充、スマホ&クラウド強化(1/2 ページ)

» 2013年08月27日 13時30分 公開
[ITmedia]
キヤノンオンラインショップ直販限定のシャア専用カスタマイズキット付き「PIXUS MG7130」

 キヤノンは8月27日、インクジェットプリンタ「PIXUS」シリーズにおける個人向けA4複合機の2013年秋冬モデルを発表した。

 ラインアップは、最上位から「PIXUS MG7130 (BLACK、WHITE、RED、BROWN)」「PIXUS MG6530」「PIXUS MG5530 (BLACK、WHITE)」「PIXUS MG3530 (BLACK、WHITE)」の4機種を用意し、カラーバリエーションを含めて計9モデル(直販専用のガンダムコラボモデルまで含めると計10モデル)を発売する。発売日はいずれも2013年9月5日の予定だ。価格はオープン。

 ドライバの対応OSはWindows XP(SP3以降)/Vista(SP1以降)/7/8、Mac OS X 10.6.8以降となる。

クラウド連携とスマートデバイス対応を強化

 これら新モデルは、ボディデザインやプリンタ複合機としての基本仕様を2012年秋冬モデルから引き継ぎつつ、6色インクモデルを2機種に増やし、一部モデルに新型5色プリントエンジンを採用、カラーバリエーションを拡充するなどの変更を行った。

 ハードウェア面以上に注力しているのが、クラウドサービスとの連携およびスマートデバイス対応の強化だ。クラウドサービスについては、従来の「PIXUSクラウドリンク」から「新PIXUSクラウドリンク」に進化した。これはクラウド上のさまざまな写真や文書、印刷用コンテンツをプリンタ本体やスマートフォン、タブレットからPCいらずで印刷できる機能だ。

 従来から対応していたCANON iMAGE GATEWAYとPicasaに加えて、新たにFacebook、Twitter、Flickr、Photobucket上の写真や、Evernote、Dropbox上の文書や写真を選んで印刷できるようになった。Facebookの写真をコメント付きの状態で印刷することも可能だ。

 印刷用コンテンツも増強し、便せんや封筒といったWeb定型フォームプリントを継承したうえで、クリエイティブパーク(ペーパークラフトなど)、クリエイティブパークプレミアム(著名な作家のコンテンツやグリーティングカードなど)、リラックマ、年賀状コンテンツも加えている。

 スマートデバイス対応に関しては、スマートフォンとタブレット用のアプリを従来の「Easy-PhotoPrint」から「PIXUS Print」に刷新した。写真、Webページ、PDF、Office文書(Word、Excel、PowerPoint)のプリント、複合機本体でスキャンしたデータの端末への保存やiCloudへのアップロード、メール送信、新PIXUSクラウドリンクの利用、マニュアルや対応インク情報、セットアップ手順の確認などが行える。

 家庭内に無線LANアクセスポイントがなくても、スマートデバイスと複合機本体を無線LANで直接接続してワイヤレスプリントが行える「アクセスポイントモード」機能(MG5530以上で対応)、スマートデバイスや無線LAN対応デジタルカメラ、PCからジョブを送ると自動的に起動する「自動電源ON」機能も持つ。

6色インク搭載モデルを拡充、そして“シャア専用”だと……

「PIXUS MG7130 BLACK」

 最上位のMG7150は、昨年の主力機種「MG6330」の後継に相当するプレミアムモデル。ブラック、ホワイト、レッド、ブラウンの4色を用意する。カラバリ以外の主なハードウェアスペックは、MG6330から変わっていない。

 今回発表された4機種の中で唯一、メニュー操作に応じて必要なボタンだけがLEDで浮かび上がる静電センサー式ユーザーインタフェース「インテリジェントタッチシステム」と3.5型液晶モニタ、100BASE-TXの有線LANを備えているのが特徴だ。

 グレーインクを含む染料5色独立+顔料ブラックの6色インク、最高9600×2400dpi/最小1ピコリットル/計6656ノズルのプリントヘッドを搭載し、A4普通紙の印刷速度はモノクロ約15ipm/カラー約10ipm、L判カラーフチなし写真1枚の印刷速度は約18秒だ。

 2400dpiのCISスキャナ、前面カセットによる2系統給紙(下段:普通紙125枚+上段:はがき40枚)、自動両面印刷機能、CD/DVD/BDレーベル印刷、メモリカードスロット(CF、SDHC対応SDメモリーカード、メモリースティックPRO デュオ)、IEEE802.11b/g/nの無線LANといった機能も搭載する。

 本体サイズは466(幅)×369(奥行き)×148(高さ)ミリで、重量は約8.2キロ。直販価格は2万9980円(以下、すべてキヤノンオンラインショップの直販価格)だ。

左からPIXUS MG7130のWHITE、RED、BROWN

シャア専用カスタマイズキット付きPIXUS MG7130の前面

 なお、このMG7150にはキヤノンオンラインショップ限定で「シャア専用カスタマイズキット付き」モデルも用意する。

 レッドカラーのMG7150に、シャア専用ザク(RG1/144MS-06Sシャア専用ザクVer.GFT)をモチーフにしたデカールシール2セットが付属し、自由に本体へ貼り付けてデザインのカスタマイズが楽しめる特別仕様のモデルだ。ガンプラをイメージした専用配送箱も採用する。2013年9月27日12時より500台限定で発売する予定だ。直販価格は通常モデルと同じ2万9980円。

 そのほかにもPIXUSはガンダムとのコラボレーション企画「PIXUS×GUNDAM PROJECT」を実施。スペシャルサイトにて、ガンプラのジオラマ用背景画像データ、実物大のシャア専用ザク上半身グラフィックス(分割印刷して並べて作成する)、ポストカード、フォトフレームなどのオリジナルコンテンツを入手してプリントできる(PIXUS登録ユーザーのみ利用可能)。また、8月31日に開催されるキャラクター&ホビーのイベント「キャラホビ 2013 C3×HOBBY」にて同プロジェクトのブースを出展する。

付属のデカールシール(写真=左)。スペシャルサイトを開設(写真=左)し、ガンプラのジオラマ用背景画像データ(写真=右)などを提供する

「PIXUS MG6530」はブラックのみ

 上位2番手のMG6530は、昨年のミドルレンジ機「MG5430」の後継となるハイスペックモデル。プリントエンジンを最上位のMG7150と共通化し、従来の5色独立インクからグレーを加えた6色独立インクに強化した。インテリジェントタッチシステムと有線LAN、CFスロットがなく、液晶モニタが一回り小さい3.0型になる以外、基本仕様はMG7150と同様だ。直販価格は2万4980円。

 スタンダードモデルのMG5530は、昨年のベーシックモデル「MG4230」の後継機。プリントエンジンに新型の5色独立インク(染料4色独立+顔料ブラック)を採用する。最高4800×1200dpi/最小2ピコリットル/計4096ノズルのプリントヘッドを搭載し、A4普通紙の印刷速度はモノクロ約12.2ipm/カラー約8.7ipm、L判カラーフチなし写真1枚の印刷速度は約37秒だ。

 2.5型液晶モニタ、1200dpiのCISスキャナ、1段前トレイ(普通紙100枚)を装備。自動両面印刷機能は普通紙のみの対応で、レーベルプリント機能やメモリカードスロットは省かれている。本体サイズは455(幅)×369(奥行き)×148(高さ)ミリで、重量は約6.3キロ。直販予価格は1万7980円だ。

左が「PIXUS MG5530」のBLACK、右がWHITE

 エントリーモデルのMG3530は、昨年の「MG3230」を引き継ぐ製品。カラー液晶モニタを省いているため、本体のみで新PIXUSクラウドリンクを利用することはできない(スマートデバイス経由で利用可能)。

 デザインに変更はなく、染料3色一体+顔料ブラックの4色インク、無線LANや自動両面印刷機能(普通紙のみ)を搭載する。本体サイズは449(幅)×304(奥行き)×152(高さ)ミリで、重量は約5.4キロ。直価格は1万980円だ。

左が「PIXUS MG3530」のBLACK、右がWHITE

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年03月19日 更新
最新トピックスPR

過去記事カレンダー