アマゾンジャパンは10月16日、Amazon.co.jpでAndroidタブレットの新モデル「Kindle Fire HDX」の予約販売を開始した。ラインアップは7インチモデルと8.9インチモデルの2種類で、2013年11月28日に出荷を開始する。それぞれストレージの容量が異なる3モデルを用意する。価格は以下の通りだ。発売するモデルはWi-Fiモデルのみとなる。
Kindle Fire HDXの価格(税込み) | |||
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ストレージ容量 | 16Gバイト | 32Gバイト | 64Gバイト |
7インチモデル | 2万4800円 | 2万9800円 | 3万3800円 |
8.9インチモデル | 3万9800円 | 4万5800円 | 5万1800円 |
本製品は同社のAndroidタブレット「Kindle Fire HD」の後継モデルだ。Kindle Fireシリーズの第3世代となる。従来機からディスプレイを強化し、7インチモデルは1920×1200ドット(約323ppi)、8.9インチモデルは2560×1600ドット(約339ppi)と高精細な表示に対応した。sRGBを100%カバーする広色域に加え、外光によってピクセル単位で色を自動調節するなど、色彩の表現に注力した仕様が見どころだ。
OSはAndroidベースの独自OSであるFire OS 3.0(コード名:Mojito)を搭載。コンテンツやアプリを確認しやすいスライダー表示とグリッド表示を切り替えられるホーム画面やアプリの切り替えに便利なクイックスイッチなどを採用した。使用頻度の低いコンテンツを自動で特定し、ワンアクションでクラウド上にデータを移動できる“インスタントクラウド保存”も近日導入予定としている。
CPUはクアッドコアのSnapdragon 800(2.2GHz)で、GPUコアは従来モデル比で4倍の処理能力を持つとするAdreno 330を搭載した。メモリ容量は2Gバイトで、ストレージは16Gバイト〜64Gバイト。インタフェースはヘッドフォン出力、USB 2.0(Micro B)、720p対応インカメラ、ドルビーデジタルプラス対応のステレオスピーカーなどを装備。8.9インチモデルは背面に800万画素(1080p対応)のリアカメラも備えており、LEDフラッシュや手ぶれ補正、HDRを利用可能だ。
通信機能はBluetooth 4.0と2×2 MIMOに対応したIEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LANを備えた。無線LANはMiracastに対応しており、対応するテレビにタブレットの画面を無線で伝送できる。
バッテリー動作時間は7インチモデルが約11時間(書籍のみでは約17時間)、8.9インチモデルが約12時間(書籍のみで約18時間)としている。本体サイズは7インチモデルが186(幅)×128(高さ)×9(厚さ)ミリで、重量が303グラム。8.9インチモデルが231(幅)×158(高さ)×7.8(厚さ)ミリで、重量が374グラムだ。8.9インチモデルは従来モデル(約567グラム)から34%ほど軽量化した点も見逃せない。
7インチモデルの従来機となる「Kindle Fire HD」もモデルチェンジした。こちらも予約受付を開始しており、2013年11月5日出荷を開始する。価格は8Gバイトモデルが1万5800円、16Gバイトモデルが1万7800円。従来機から多くの仕様を引き継ぐが、CPUを強化(1.2GHzから1.5GHzに)し、重量も345グラムと50グラムほど軽くなった。
このほか専用オプションとしてスタンド機能付きカバー「ORIGAMI」カバーも用意する。カバーを閉じると自動でスリープするほか、スピーカー音をよく反射するという。8.9インチモデル用のモデルは、カバーから端末をスライドさせて取り出すとカメラが自動的に起動する機能も備える。
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