ココが「○」 |
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・Core i7+GTX 770の高性能システム |
・コストパフォーマンスの高さ |
・PCゲーマー向け“甲冑”デザイン |
ココが「×」 |
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・標準構成はSSDではなくHDD |
・“最高”を目指すとMASTERPIECEに劣る |
マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」のデスクトップPCには、2つのシリーズがある。1つがフラッグシップとして君臨する「MASTERPIECE」シリーズ。そしてもう1つが、スタンダードな「NEXTGEAR」シリーズだ。これまで2回続けて夢のマシン「MASTERPIECE」を紹介してきたが、今回は現実的な“これなら買える”ゲームPCとして「NEXTGEAR i630GA2-W81」を紹介しよう。
「NEXTGEAR i630」シリーズは、高性能なCore i7とGeForce GTXシリーズのグラフィックスカードを組み合わせたPCだ。ゲームもこなせるパフォーマンスを備えながらも、現行ブロンズモデルなら9万9750円から購入でき、予算に合わせてカスタマイズも可能と、高いコストパフォーマンスを誇る。
今回評価したモデルは、CPUにCore i7-4770(3.4GHz)、GPUにGeForce GTX 770(2Gバイトを採用し、OSに最新の64ビット版Windows 8.1を組み合わせた「NEXTGEAR i630GA2-W81」だ。ちなみに、Windows 8.1はすでに販売開始されており、スタートメニュー(風のもの)が復活したり、いくつかの機能に変更が加えられている。
まずはケースのデザインをチェックしていこう。上位モデルのMASTERPIECEがスッキリとした外観だったのに対し、NEXTGEARではゲーマーの心をくすぐる「甲冑」ライクなデザインを取り入れているのが印象的だ。フロント表面は光沢のあるブラックで、そこにスリットのあるシルバーのプレートがアクセントになっている。起動時には青色LEDが内部で光り、前方下部に投影するギミックがある。
電源ボタンは天板部の一段出っ張った部分にある。押し間違いやすい場所だが、やや小さいボタンで少し奥まっており、さらに固めなので、誤動作することはほとんどない。電源ボタンの後方は一段凹んでおり、ここにはメディアカードリーダーとUSB 3.0×2、USB 2.0×2、オーディオ入出力端子が並んでいる。フロントパネルは左を軸に開く構造で、マグネットで止まるシンプルなものだ。フロント内部は通気性のよいメッシュになっている。
ケース内部の作りは比較的シンプルだが、グラフィックスカードの後方には広いスペースがあり、ファンの風を直接吹き当てることができるレイアウトが、ゲーミングPCとしての設計と感じられる。5インチベイは2基、3.5インチベイはオープン1基+シャドウ4基の計5基。3.5インチオープンベイ以外はツールレス機構が備わっている。ちなみに、評価機に搭載されていたHDDは容量2Tバイトの東芝製「DT01ACA200」だった。電源はFSP製の80PLUS Goldモデルで、出力は700ワット。裏面配線のないケースなので、ケーブルは内部で取り回されているが、内部の空間は十分に広く窮屈な感じはしない。
パーツの核となるマザーボードはMSI製だ。OEMモデルとみられるマザーボードは電源回路部にヒートシンクがない。ただし、拡張スロットはPCI Express x16が2本とx1スロットが3本と、ローエンドモデルのようにPCIスロット重視のものではなかった。
グラフィックスカードにMSI製の「N770GTX Twin Frozr 4S OC」が搭載されていた。デュアルファンに極太ヒートパイプを組み合わせたTwin Frozr 4クーラーは、ゲーム中でも動作音が静か。CPUクーラーはオーソドックスなトップフロータイプで、ファンの口径はリテールクーラーより若干大きめだ。トータルでの静音性は良好。グラフィックスカード以外で、とりわけ静音性を重視した構成は見られないが、ビビリ音や共振などがないためか、かなり静かに感じた。
→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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