最強R.O.G.マザーの反響から見える自作のトレンド古田雄介のアキバPickUp!(3/4 ページ)

» 2013年11月25日 10時17分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

Radeon R9 270カードとFF14バンドルカードが続々登場!――グラフィックスカードの動向

 グラフィックスカードの新製品は先週も多かった。Radeon系は、MSIからR9 290Xカード「R9 290X 4GD5 BF4」(およそ7万円台前半)と「R9 290X 4GD5」(7万円弱)が登場してハイエンド市場を賑わせているが、R9の最下位となる新GPU「270」モデルも複数登場している。価格は2万円弱から2万5000円の間。R9 270は「R98 270X」の下位にあたるGPUで、コアクロックが下がり、リファレンスカードのGDDR5メモリの容量が最大2Gバイトに制限されている。その分消費電力が低く、補助電源が270Xの6ピン×2個から6ピン×1個になっているのが特徴だ。

 ただし、ハイエンドクラスと比べると反響は薄い様子。TSUKUMO eX.は「今は販売数ベースでも290/290XがほかのR9/R7をしのいでいるくらいですからね。まあ、消費電力と性能のバランスがとれたバリエーションが増えたということで、選びやすい環境が作られるのはいいことかもしれません」と話していた。

バトルフィールド4を同梱したMSIの「R9 290X 4GD5 BF4」(写真=左)。ギガバイトのRadeon R7 270カード「GV-R927OC-2GD」(写真=右)

 一方のGeForceも、ハイエンドのGeForce GTX 780 Ti搭載カードがELSAやMSIから登場するかたわらで、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」(以下、FF14)のダウンロード権や30日間プレイ権が同梱したGTX 760搭載カードが目立っていた。ギガバイトやInno3D、Palitから同様の構成のモデルが登場しており、2万5000円から3万円強の価格帯で売られている。

 パソコンショップ・アークは「Radeon R9 290/290XがBF4に強いと評判を固めているのに対して、GeForce GTX 760がFF14向きというところで攻めている感じです。今のところはそれほどユーザーの意識を引っ張っている感じはないですけど、全体的なイメージ戦略で奏功するかもしれません」と冷静に話していた。

Inno3D「N760-3SDN-E5DSX FF」(写真=左)。ギガバイト「GV-N760OC-2GD-FF」(写真=右)

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