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» 2013年11月27日 06時00分 UPDATE

最新タブレット速攻レビュー(特大版):「Surface Pro 2」――Microsoft純正Windows 8.1タブレットの新旧モデルを徹底検証 (1/6)

Microsoft純正のパワフルなWindowsタブレット「Surface Pro 2」は実際のところ、どれだけ進化したのか? 前モデル「Surface Pro」とともにパフォーマンス、バッテリー駆動時間、騒音、発熱をじっくり検証し、その実体に迫る。

[前橋豪(撮影:矢野渉),ITmedia]
ココが「○」
・第4世代Core Uシリーズでパフォーマンスとスタミナを強化
・キックスタンドとキーボードカバーでノートPC的に利用可能
・筆圧検知に対応したSurfaceペンが付属
ココが「×」
・10型クラスのタブレットとしては厚みと重みがある
・ファンを内蔵し、放熱面はAtom Z搭載タブレットより不利
・タイプカバー2のタッチパッドが使いづらい

はじめに:Microsoft純正のパワフルなWindows 8.1タブレット

tm_1311_surface_pro2_01.jpg 日本マイクロソフトが国内販売する10.6型Windows 8.1タブレット「Surface Pro 2」。第4世代Core UシリーズのCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)を搭載したパワフルなタブレットで、64ビット版のWindows 8.1 Proをプリインストールしている。価格は9万9800円から

 タブレットとしてもノートPCとして使える即戦力の“2in1”デバイスが欲しいならば、やはり避けて通れない存在か――。

 2013年10月25日に国内で発売された「Surface Pro 2」は、Microsoft純正のWindowsタブレットである「Surface」シリーズの上位機種だ。下位の「Surface 2」はARM系プロセッサとWindows 8.1 RTを搭載した限定的な利用シーンに限られるタブレットだが、Surface Pro 2はx86プロセッサと64ビット版Windows 8.1 Proを備えたタブレットPCとなる。

 2013年6月7日に国内販売が開始された前モデル「Surface Pro」と比較して、CPUを第3世代Core(開発コード名:Ivy Bridge)のCore i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz)から第4世代Core(開発コード名:Haswell)のCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)に移行し、性能を強化しつつ、バッテリー駆動時間を最大75%も延長したという。バッテリー駆動時間は公開されていないが、従来比で75%延長した場合は実働で約7時間となる。

 ラインアップはメモリ(LPDDR3)とストレージ(mSATA SSD)の容量が異なる計3モデル構成だ。4Gバイトメモリ搭載の128Gバイトモデル、8Gバイトメモリ搭載の256Gバイトモデルと512Gバイトモデルを用意している。上位機はSurface Proに比べて、メモリとストレージを増強しているのが見逃せない(Surface Proを含む詳細なスペック表は記事末に掲載)。

 今回はSurface Pro 2とSurface Proの128Gバイトモデルを入手し、Surface ProをWindows 8.1にアップグレードした状態にしてパフォーマンス、バッテリー駆動時間、動作時の騒音、ボディの発熱をじっくりテストし、その結果を比較する。

ボディと製品概要:剛性感あるVaporMgのボディに豊富な機能を搭載

 まずは写真とともにSurface Pro 2の概要をチェックしていこう。

tm_1311_surface_pro2_02.jpgtm_1311_surface_pro2_03.jpg Surfaceシリーズの特徴である背面のキックスタンドを立てて、オプションの磁力で吸着するキーボードカバー(タイプカバー2)を取り付けた状態。本体サイズは前モデルの「Surface Pro」と同じで、約275(幅)×173(奥行き)×13.5(高さ)ミリ、重量は約907グラムだ。第4世代Core UシリーズのCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)をはじめ、Ultrabook相当の高性能を備えているため、Windowsタブレットとしては厚さと重さがある。もちろん、加速度、ジャイロ、電子コンパス、照度といったタブレット向けのセンター類は内蔵している(GPSは非搭載)
tm_1311_surface_pro2_04.jpgtm_1311_surface_pro2_05.jpg 1920×1080ドット(フルHD)表示の10.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載(写真=左)。画素密度は約208ppi(ppi:1インチあたりのピクセル数)と、Retinaディスプレイクラスには至らないが、表示の精細さに不満はない。10点マルチタッチと電磁誘導式のデジタイザを備えている。収納式のキックスタンドを備えた背面はフラットなデザインで、カラーはブラック(メーカーの呼称は「チタンカラー」)で統一されている(写真=右)。約92万画素のインカメラとアウトカメラを内蔵する。昨今はカメラの画質に注力したタブレットも見られるが、Surface Pro 2のカメラはそれなりの写りだ。チャットや画像メモ、SNSへの気軽な投稿などの用途ならば問題ないだろう
tm_1311_surface_pro2_06.jpgtm_1311_surface_pro2_07.jpg 上面には電源ボタンを配置。下面にはキーボードカバーを装着するコネクタを備えている
tm_1311_surface_pro2_08.jpgtm_1311_surface_pro2_09.jpg 左側面にフルサイズのUSB 3.0、音量ボタン、ヘッドフォン出力端子を装備(写真=左)。右側面には、Mini DisplayPort出力、SDXC対応のmicroSDメモリーカードスロット、ACアダプタ接続用のDC入力が並ぶ(写真=右)。通信機能はIEEE802.11a/b/g/nの無線LANとBluetooth 4.0を標準搭載する
tm_1311_surface_pro2_10.jpgtm_1311_surface_pro2_11.jpg キーボードカバーも第2世代に進化した。「タイプカバー2」(1万2980円)は、ハードウェアキーボードとタッチパッドに加えて、新たにキーボードバックライトを搭載しながら、厚さを5.4ミリ(従来は6ミリ厚)に抑えた(写真=左)。「タッチカバー2」(1万1980円)は、感圧式キーボードのセンサー数を大幅に増やし、キーボードバックライトも搭載しながら、厚さを2.75ミリ(従来は3.25ミリ厚)に薄型化した(写真=右)
tm_1311_surface_pro2_12.jpgtm_1311_surface_pro2_13.jpg 1024段階の筆圧検知に対応した電磁誘導式のSurfaceペンも付属する(写真=左)。ペンは右側面に磁力で吸着したまま持ち運べるが、装着時は側面のDC入力端子などが隠れてしまう。付属の48ワットACアダプタは、実測でのサイズが50(幅)×94(奥行き)×29(高さ)ミリ、ケーブル込みの重量が約244グラムとまずまずの小ささ(写真=右)。ACアダプタにアクセサリ充電用のUSBポートを装備しているのは気が利いている。本体には約42ワットアワーのバッテリーを内蔵する(着脱不可)
tm_1311_surface_pro2_41.jpgtm_1311_surface_pro2_42.jpg Surface Pro 2のWindows 8.1スタート画面。より小さいサイズのタイルを置けたり、背景を細かくカスタマイズできるようになった。ちなみに、デスクトップと同じ壁紙にすると、デスクトップとスタート画面の遷移の違和感が少なくなる
tm_1311_surface_pro2_43.jpgtm_1311_surface_pro2_44.jpg Surface Pro 2のプリインストールアプリ一覧。Windows 8.1ではスタート画面を上にスワイプするだけで、アプリ一覧画面に移動できるようになった。Office Home & Business 2013は初回起動時に、パッケージに付属するライセンスキーを入力してアクティベーションする必要がある。シンプルな付属ソフトウエアの構成に好感を持つユーザーは少なくないだろう。また、SkyDriveの2年間200Gバイト無料特典、Skypeの12カ月無料特典(世界61カ国の固定電話かけ放題プラン/Skype WiFi 12カ月無料)も付属する
tm_1311_surface_pro2_45.jpgtm_1311_surface_pro2_46.jpg デスクトップ画面も余計なアイコンがなく、64ビット版Windows 8.1 Proの素の状態に近い(画像=左)。左下にWindowsボタンが復活しているのが目を引く。画素密度が高いSurface Pro 2はスケーリングの初期設定が大(150%)になっており、デスクトップのアイコンや文字が見やすいサイズで表示される。Windows 8.1ではマルチディスプレイ環境において、画面ごとにスケーリングの拡大率を設定可能になった(画像=右)
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