ちりや高温など、PCにとって不利な環境でも安定して動作することを重視する「TUF」シリーズでは、多数搭載するファンの制御と温度監視のために専用のチップ「TUF ICe」を実装して、温度管理におけるCPUの処理負荷を軽減したほか、設定したタイミングと時間にファンを逆回転して、ほこりの付着を防ぐ「Dust de-Fan」の導入、また、12基の温度センサーと9基のファンを制御する「Thermal Rader 2」では、新たにグラフィックスカード(ASUSのGTXシリーズが対象)に搭載したファンも制御できるようになった。さらに、チョークコイルでも表面に凹凸をつけることで表面積を従来の18.5%増やして放熱性能を高め、ASUS測定で従来のコークコイルと比べてコイル表面の温度を9.35度低くできたとしている。
スタンダードシリーズでも、M.2スロットをすべてのモデルで搭載した。また、“PRO”以上のクラスでは、SATA Expressも搭載している。なお、ASUSでは、SATA Expressを利用できる外付けユニット「Hyper Express」を用意して、M.2対応のSSDやSerial ATA 6Gbps対応のHDD、SSDなどを収容できる周辺機器の投入も計画している(ただし、その詳細は未定)。
ASUS 9シリーズで導入するUEFI BIOSはユーザーインタフェースを一新した。また、ファンの最低回転数を自動で検出したり、参照する温度センサーを指定できたりとファンコントロールをより細かくできるようになった「Qfan Control」の導入、オーバークロック設定やRAID設定が質問形式で行える「EZ Tuning Wizard」、そして、X.M.PメモリやIRSTの有効向こうの切り替え実施など、簡単に設定を行うEZ Modeが大きく変わった。
このほかにも、Windowsから使うユーティリティ「Fan Xpert 3」では、温度検出に利用する温度センサーが選択できるようになり、また、ファンの最低回転数を検出した値まで引き下げて使う「Extreme Quietモード」を追加した。さらに、サウンド関連では、デジタル回路とアナログ回路の基板を分離してアナログ回路へのノイズを軽減したほか、左右チャネルの回路配線もレイヤーを分けて干渉を最小限にする工夫をしている。
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