Intelは、1月5日(現地時間)に「Intel Compute Stick」と第5世代Coreプロセッサー・ファミリーの搭載に対応した新デザインのNUCを発表した。出荷開始は「Intel Compute Stick」が3月から、NUC新モデルは1月からの予定だ。
Intel Compute Stickは、HDMIでディスプレイと接続して動作するスティック型のPCだ。同じような製品としてマウスコンピューターが「m-Stick MS-NH1」を2014年12月から出荷している。Intel Compute StickもHDMI入力を備えるテレビに差すことで、テレビをディスプレイ一体型PCのように使うことができる。
CPUはBay Trail世代のクアッドコアAtomを採用する。Intelでは、複数のシステム構成を計画しており、システムメモリが2Gバイト、データストレージを32Gバイト搭載して、OSにWindows 8.1 with Bingを導入した構成で価格が149ドル、システムメモリが1Gバイトでデータストレージが8Gバイトの構成では89ドルとなる見込みだ。
本体の重さは42グラム。本体搭載のインタフェースとしてHDMI出力のほかに、micro SDスロット、Micro USB、そしてUSBを備える。USBを用意しているので、外部接続の大容量データストレージも利用可能だ。無線接続では、無線LANとBluetooth 4.0も利用できる。
なお、Intel Compute Stickは、ボディ内部にファンを内蔵している。この理由についてIntelスタッフは、「動作中にデバイス内部が高温になると処理能力が低下する。それを防ぐために、冷却効率を高める必要があり、ファンを内蔵した」と説明している。
Broadwell対応のNUC新モデルは、新デザインのボディを採用した複数のモデルが登場する。新ボディでは、M.2接続のSSD(42ミリ、60ミリ、80ミリに対応)を搭載する構成で従来から薄くなったほか、2.5インチストレージの搭載が可能になったモデル、さらには、ボディの上に拡張機能を実装したモジュールを載せるカスタマイズモデルも用意する。
本体のサイズは、SSDのみの構成で115(幅)×111(奥行き)×48.7(高さ)ミリ。2.5インチドライブ搭載構成で115(幅)×111(奥行き)×34.5(高さ)ミリ。本体搭載インタフェースとして、どちらのタイプも2基のUSB 3.0に2基のUSB 2.0、Mini HDMIとMini DisplayPortを備える。
搭載するCPUは、第5世代Coreプロセッサー・ファミリーで、ラインアップにはCore i5シリーズとCore i3シリーズ搭載モデルをそろえているが、Intelの説明では、Core i7シリーズ、そして、グラフィックスコアにIntel Iris Graphicesを統合するTDP 28ワットタイプのCPUも搭載可能としてる。ボディ上部に搭載する拡張モジュールでは、NFCモジュールを内蔵したモデルや、外付けのTVチューナーユニットを載せたモデルを紹介していた。
なお、Core M搭載のNUCについて、Intelスタッフは、性能と消費電力、そして発生する熱の観点で優れたCPUだが、NUCでは価格競争力も重要になるため、Core Mの搭載は市場の支持が得られにくいという考えを示した。
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