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「Surface 3」は個人向けにLTEモデルのみ国内販売――6月19日発売、8万1800円(税別)から【詳報】Wi-Fiモデルは法人で展開(2/3 ページ)

» 2015年05月19日 14時00分 公開
[前橋豪ITmedia]

4G LTEモデルはソフトバンクモバイルの通信網に最適化

 Surface 3は、第4世代Coreプロセッサを採用した12型タブレット「Surface Pro 3」(米国で2014年6月、日本で同年7月発売)の下位に位置付けられるAtomプロセッサ搭載の10.8型タブレットだ。

 これまでの「Pro」ではない「Surface」シリーズ(Surface RT/Surface 2)は、ARM系プロセッサとWindows RTシリーズを搭載していたが、Surface 3はCPUに14ナノメートルプロセスルールによる新世代プロセッサのAtom x7-Z8700(1.6GHz/最大2.4GHz、クアッドコア)を採用し、フルのWindowsが動作する製品となった。

 この仕様変更により、Surface 3は今夏リリース予定のWindows 10に無償でアップデートが可能なこともアナウンスされている(ARM系プロセッサとWindows RTシリーズを搭載したSurface旧機種は、Windows 10にアップデートができないとされている)。

 マグネシウム合金製のボディはファンレス設計となっており、本体サイズは267(幅)×187(高さ)×8.7(奥行き)ミリ、重量はWi-Fiモデルで約622グラム、4G LTEモデルで約641グラムと、Surfaceシリーズで最薄最軽量を実現した。背面に内蔵するキックスタンドはSurface Pro 3の無段階調整タイプではなく、3段階調整が可能なものとなる。

Surface 3を構成するパーツ群。700以上の部品から構成されている
背面に内蔵するキックスタンドのヒンジ部。バネやネジといった細かい部品をカスタムで作成し、最適な構造を追求したという
実機のヒンジ構造
キックスタンドは3段階調整が可能だ
キックスタンドに配置された鏡面仕上げのWindowsロゴは、ステンレス製の非常に薄いシートを貼り付けて作られている

 タッチパネル付きの液晶ディスプレイは1920×1280ピクセル表示の10.8型パネルを新搭載し、Surface Pro 3同じように3:2のアスペクト比を採用する。純正アクセサリの「Surfaceペン」による筆圧対応のペン入力も可能だ。

液晶ディスプレイは、Surface Pro 3譲りのアスペクト比3:2を採用。16:9のワイド画面と異なり、横位置でも縦位置でも十分な表示・作業スペースが得られる。紙のノートの縦横比に近いため、ペンでも使いやすい

 前面には350万画素のインカメラ、背面には800万画素のオートフォーカス対応メインカメラを搭載。フルサイズのUSB 3.0、Mini DisplayPort出力、microSDメモリーカードスロット、充電用Micro USB(USB 2.0データ通信対応)、ヘッドフォン出力、カバー端子、内蔵マイク、内蔵ステレオスピーカー(Dolby Audioサポート)、照度、近接、加速度、ジャイロ、地磁気、電子コンパスの各センサーも備えている。

主なインタフェースは右側面に集中している
キックスタンドを開いたところに、microSDメモリーカードスロットを用意している

 通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/acの無線LANとBluetooth 4.0を内蔵。4G LTEモデルはSIMロックフリー仕様となっており、対応周波数帯は4G LTEがバンド1(2.1GHz)、3(1.7GHz)、8(900MHz)、3Gがバンド1(2.1GHz)、8(900MHz)に対応する。

 Surface 3の国内向け4G LTEモデルはソフトバンクモバイル(ワイモバイル含む)のLTE網に最適化されており、同社ネットワークのみ相互運用テストを行っており、それ以外の周波数帯はサポート対象外だ(エリック・ガン氏は動作しない、もし動作させると違法行為になる可能性もあると回答)。

 4G LTEモデルには位置情報機能としてGPS、Assisted GPS、GLONASSも備えており、Nano SIMスロットを搭載している。

 製品には13ワットのACアダプタが付属するが、スマートフォン用充電器などを本体側面のMicro USBにつないで充電することも可能だ。バッテリー駆動時間は、公称約10時間(動画再生時)としている。

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