Cintiq使いの漫画家が「VAIO Z Canvas」を真剣にレビューする液晶ペンタブに新時代が到来!(4/6 ページ)

» 2015年06月07日 07時00分 公開

VAIO Z Canvasならではのワンタッチボタンも装備

 ところでショートカットと言えば、Cintiqの場合だと本体のエクスプレスキーを使って操作できるのが便利だったりする。VAIO Z Canvasでは、本体上面の左側にあるボタンを押すと「ショートカットキーメニュー」が画面にポップアップし、似たようなことが可能だ。絵を描くときによく使う各種のキーやショートカットがプリセットされており、作業の効率化が図れる。もちろんキーセットは自分好みにカスタマイズできる。

正面から見て、本体上面の左側にあるボタンを押すと「ショートカットキーメニュー」が呼び出せる。右側にあるボタンを押すと、静電容量式タッチパネルのオン/オフを切り替えることが可能だ。ボタンを見なくても、手探りで押しやすい場所にある
本体上面の左側にあるボタンを押すと、画面の左端からWindows 8/8.1のチャームのように「ショートカットキーメニュー」が現れる
ショートカットキーメニューを使えば、複雑な操作以外はキーボードなしで手早く操作できる
初期設定では、ショートカットキーメニューを呼び出すと、このようにアクティブなウィンドウが右にずれて重なり合わないよう調整される。ショートカットキーメニューは上の矢印をタップすることで、「キーセット1」と「キーセット2」を入れ替えられる
ショートカットキーメニューの中にある「ツール」ボタンを押すと、冷却ファンの動作モード、筆圧モード、液晶ディスプレイの色温度の切り替えなどもサクッとできる

 初期設定ではショートカットキーメニューを呼び出すと、左端から現れるメニューに押し出されるように、アクティブなウィンドウが右にずれて、自動的にサイズが調整される。グラフィックスソフトのツールパレットがショートカットキーメニューに隠れないように配慮しているのだ。ただ、このショートカットキーメニューを消してもウィンドウのサイズは元に戻らない。これが不便だと思う場合は、自動サイズ調整機能をオフにすることも可能だ。

初期設定では一度呼び出したショートカットキーメニューを消すと、ウィンドウサイズが元に戻らず、左端に余計なスペースができてしまう
ボタンの設定メニューから「自動フィット機能」をオフにすれば、ショートカットキーメニューを表示する際、アクティブなウィンドウのサイズが自動調整されなくなる(ただし、ショートカットキーメニューとウィンドウ内のメニューが重なり合う)。スタート画面やWindowsストアアプリ利用時にショートカットキーメニューを表示する設定も用意されている
ショートカットキーメニューに表示する内容は、ユーザーが使いやすいよう自由にカスタマイズできる
ショートカットキーメニューはPhotoshop CC、Illustrator CC、Lightroom CC、CLIP STUDIO PAINT、Painter 2015といったクリエイティブ系アプリの設定が個別にプリセットされている。これらをカスタマイズすることも可能だ
ショートカットキーメニューの表示位置は、左端だけでなく、上下左右のどの辺にも設定できる

 ショートカットキーメニュー呼び出しボタンの逆側(本体上面の右側)には、静電容量式タッチパネル機能のオン/オフ切り替えボタンが付いている。仕上げ作業のときなど、タッチパネルの誤操作を確実になくしたい場合は、このボタンで簡単に液晶ディスプレイのタッチ機能を無効化し、ペンでの描画に集中できる。

 面白いのが、タッチ機能をオフにしていても、ショートカットキーメニューはタッチ操作できるということだ。ショートカットキーメニューのエリアだけタッチ操作に対応するという、器用な仕様となっている。

本体上面の右側にもボタンが付いており、タッチ機能のオン/オフを切り替えられる
設定メニューから、左右のボタンの役割を入れ替えることも可能だ
静電容量式タッチパネルをオフにした状態で、指によるタッチ操作をしようとするとメッセージを表示する「タッチスクリーン無効忘れ防止機能」も試験的に搭載されている。ペンの持ち方によっては、ペンで描いている最中にこのメッセージが表示される場合があるため、通常はオフのままでいいだろう

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