キヤノン、個人向けプリンタ「PIXUS」15年秋冬モデル――黒と赤が映える新インク、Instagram連携や“動く写真”もボディカラーも変更(1/2 ページ)

» 2015年08月26日 19時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]

個人向けインクジェットプリンタ新モデル

「PIXUS」2015年秋冬モデル 「MG7730(ノーブルレッド)」

 キヤノンは8月26日、インクジェットプリンタ「PIXUS(ピクサス)」シリーズの2015年秋冬モデルとして、計5機種13モデルを発表した。いずれも価格はオープン。

 個人向けA4複合機として、新色のプレミアムゴールドを加えた全4色展開の最上位モデル「PIXUS MG7730」をはじめ、5万台限定の女性向けモデル「PIXUS Atelier(MG7730F)」、2色展開のハイスペックモデル「PIXUS MG6930」、3色展開のスタンダードモデル「PIXUS MG5730」、3色展開のベーシックモデル「PIXUS MG3630」を用意し、カラーバリエーションを含め5機種13モデルを9月3日に発売する。

黒や赤が映える新インクを採用

 ベーシックモデルのPIXUS MG3630を除いた今回の新ラインアップは、黒濃度の向上とマゼンタ系の色域拡大が特徴の新インク「371・370シリーズ」を採用。黒が深く引き締まり、光沢専用紙では赤やオレンジの色再現性が向上、普通紙ではマゼンタがより美しく表現できる。新インクはマルチパック×4、単品×13の計17アイテムを用意する。

「PIXUS」2015年秋冬モデル 写真に強い染料と、文字に強い顔料を採用する新インク

さまざまなインテリアに調和するカラーバリエーション

PIXUS MG7730

 最上位のMG7730は、昨年の「MG7530」後継でプレミアムモデルという位置付けとなる。従来のカラーバリエーションに含まれていたオレンジとブラウンは姿を消し、新たにプレミアムゴールドとノーブルレッドが加わり、ブラックとホワイトを足した計4色を用意している。

MG7730 「MG7730(プレミアムゴールド)」

 基本設計は同じで、本体サイズも435(幅)×370(奥行き)×148(高さ)ミリ、重量は約7.9キロで従来機種と同等となる。メニュー操作に応じて必要なボタンがLEDで浮かび上がる静電センサー式ユーザーインタフェース「インテリジェントタッチシステム」と、大きめの3.5型液晶モニタ、100BASE-TXの有線LANを備え、スマートフォンやタブレットとNFCで連携できる「PIXUSタッチ」も引き続き対応する。

 プリント/スキャナなど主要なスペックは、グレーインクを含む染料5色独立+顔料ブラックの6色インク、最高9600×2400dpi/最小1ピコリットル/計6656ノズルのプリントヘッドを搭載し、A4普通紙の印刷速度はモノクロ約15ipm/カラー約10ipm、L判カラーフチなし写真1枚の印刷速度は約18秒だ。

 2400×4800dpiのCISスキャナ、前面カセットによる2系統給紙(下段:普通紙125枚+上段:はがき40枚)、自動両面印刷機能、CD/DVD/BDレーベル印刷、メモリカードスロット(SDHC対応SDメモリーカード、メモリースティックPRO デュオ)、IEEE802.11b/g/nの無線LANといった機能も搭載する。同社直販価格は2万9800円(税別/以下同)。

MG7730MG7730 ブラック(写真=左)、ホワイト(写真=右)
MG7730MG7730 プレミアムゴールド(写真=左)、ノーブルレッド(写真=右)

PIXUS Atelier

 昨年から登場した女性向けモデル「PIXUS Atelier」も、MG7730をベースにした新モデル「MG7730F」が登場した。原稿台カバーにパッケージと同じボタニカル柄(植物をモチーフとしたデザイン)を採用し、本体色のパール感を向上したことで、より華やかで洗練されたボディになった。ピクサスアトリエブック、手作りクラフトシールが付属し、女性向けにデザインされた専用スマホアプリ「PIXUS Atelier PRINT」が利用できる。直販価格は3万800円。

AtelierAtelier 「PIXUS Atelier」

PIXUS MG6930

 ラインアップの中で2番手となるMG6930は「MG6730」の後継機種となるハイスペックモデルだ。こちらも従来機種同様、最上位モデル(MG7730)からインテリジェントタッチシステムと有線LANを省いて、一回り小さい3型の液晶モニタを採用するが、本機種は新たにMG7530で好評だった丸みを帯びたデザインに変更した。本体サイズは435(幅)×370(奥行き)×148(高さ)ミリ、重量は約7.9キロで、従来機種に比べて横幅は31ミリ小型化している。

 さらにNFCを搭載することで新たに「PIXUSタッチ」にも対応。これまで最上位プレミアムモデルのみに搭載していた機能だが、ユーザーから好評のためハイスペックモデルにも搭載を踏み切ったという。ボディカラーはブラック、ホワイトを用意する。直販価格は2万4800円。

MG6930MG6930 ブラック(写真=左)、ホワイト(写真=右)

PIXUS MG5730

 スタンダードモデルのMG5730は「MG5630」の後継モデルで基本仕様は同等となる。今回はカラーバリエーションにブラックとシルバーのツートンモデルを用意し、ガジェット好きな客層にアピールする狙いという。そのほか、ブラックとホワイトが選べる。

 プリントエンジンは5色独立インク(染料4色独立+顔料ブラック)を採用し、最高4800×1200dpi/最小2ピコリットル/計4096ノズルのプリントヘッドを搭載。A4普通紙の印刷速度はモノクロ約12.6ipm/カラー約9.0ipm、L判カラーフチなし写真1枚の印刷速度は約36秒だ。

 2.5型液晶モニタ、1200×2400dpiのCISスキャナ、1段前トレイ(普通紙100枚/はがき40枚)を装備。自動両面印刷機能は普通紙のみの対応で、レーベルプリント機能やメモリカードスロットは省かれている。本体サイズは455(幅)×369(奥行き)×148(高さ)ミリで、重量は約6.3キロ。直販価格は1万6800円。

MG5730 ブラックシルバー
MG5730MG5730 ブラック(写真=左)、ホワイト(写真=右)

PIXUS MG3630

 ベーシックモデルとなるMG3630は、基本仕様は「MG3530」を引き継ぎ、カラーバリエーションにレッドを追加した。ブラックとホワイトも用意する。

 プリントエンジンは4色インク(染料3色独立+顔料ブラック)を採用し、最高4800×1200dpi/最小2ピコリットル/計1792ノズルのプリントヘッドを搭載。A4普通紙の印刷速度はモノクロ約12.2ipm/カラー約8.7ipm、L判カラーフチなし写真1枚の印刷速度は約37秒だ。

 1200×2400dpiのCISスキャナ、1段前トレイ(普通紙100枚/はがき40枚)を装備。自動両面印刷機能は普通紙のみの対応で、液晶モニタやレーベルプリント機能、メモリカードスロットは省かれている。本体サイズは449(幅)×304(奥行き)×152(高さ)ミリで、重量は約5.4キロ。直販価格は9800円。

MG3630 レッド
MG3630MG3630 ブラック(写真=左)、ホワイト(写真=右)
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