こうした機能に加えて、watchOS 2.0には、これまでのApple Watchの利用のされ方を見て、改善されたポイントがいくつもある。
例えば、これまで充電中のApple Watchは、あまり用をなしていなかったが、新たに追加されたナイトスタンドモードを選ぶと、夜充電中のApple Watchがベッド脇のアラーム置き時計に切り替わる。具体的には、時計の盤面表示が横向きになり、設定したアラーム時刻が表示される。
盤面の文字は緑色に固定されており変更できないが、しばらく放置しておくと文字盤が暗くなり、アラームを設定した時間が近づいてくるのにあわせて文字盤が明るくなり、Apple Watchのスピーカーからアラーム音が鳴る。
メールに返信ができるようになったのもうれしい変更だ。筆者が試したバージョンでは英語でしか返信ができなかったが、あらかじめ設定した定型文から選んだり、アニメーション絵文字を選んだり、音声入力(音声をそのまま送る、または文字認識して送信する)など返信方法はiMessageへの返信と基本的に同じ。送信されたメールの文末には「Apple Watchから送信」の一言が入るので、相手も「返信が短すぎて失礼」とは思わず、むしろ「移動中で忙しい中、Apple Watchから返信をしてくれた」と感心してくれるかもしれない。
つい、本当はパソコンの前に座っている時でも多用してしまいそうだ。
デジタルクラウンの下にあるボタンでいつでも呼び出せる「最も大事な人」を12人だけ登録する「友達」機能にはページの追加が可能になった。つまり、すべての知り合いの中で最も大事な12人を選ぶ必要はなくなり、家族や親戚の12人、職場の友人12人、学生時代の仲間12人などが追加できるようになった。日々やりとりする相手が多い人にはうれしい拡張だろう。
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