レビュー
» 2015年10月07日 16時30分 UPDATE

Surface Pro 3との比較も:「Surface Book」と「Surface Pro 4」はどちらを選べばいい?――Microsoft新モデルを徹底チェック (4/6)

[前橋豪,ITmedia]

基本スペックの違い

 基本スペックはSurface BookもSurface Pro 4もOSに64ビット版Windows 10 Pro、プロセッサに第6世代Core(開発コード名:Skylake)を採用。Surface Pro 3の第4世代Coreから一気に2世代ぶん進化した。

Surface Book プロセッサは、Skylakeこと第6世代Coreを採用(写真はSurface Bookの内部構造)

 プロセッサの選択肢については、Surface BookでCore i5/Core i7(Skylake-U)、Surface Pro 4でCore m3(Skylake-Y)およびCore i5/Core i7(Skylake-U)から選択できる。現時点で各プロセッサの詳細仕様は公開されていない。

 TDP(熱設計電力)が4.5ワットと低いCore m3(Skylake-Y)は、TDPが15ワットのCore i5/Core i7(Skylake-U)より非力ではあるが、省電力で低発熱なので、パフォーマンスよりバッテリー駆動時間や静音性を重視するならば、Surface Pro 4のCore m3構成に注目したい。

 ちなみに従来のSurface Pro 3は9.1ミリ厚のボディだったが、TDP 15ワットのCore i5/i7を搭載した構成では放熱設計に余裕がなく、プロセッサの高負荷状態が続くと動作クロックが下がる現象も発生していた。Microsoftもその問題は認識しており、発売後のファームウェアアップデートで放熱と性能のチューニングを行っている。

 今回のSurface Pro 4は8.45ミリ厚、Surface Bookは7.7ミリ厚と、より薄型に仕上げており、それだけ放熱設計の改善にも自信があるのだろう。

 ちなみに、Surface Pro 4のパフォーマンスは、Surface Pro 3より30%高速化したという。製品発表会ではテスト条件が不明だが、Surface Pro 4とMacBook Airの性能比較、Surface Bookと13インチMacBook Retinaの性能比較も示され、Appleへの対抗意識がみられた。

Surface Pro 4 製品発表会のスライドから。Surface Pro 4はSurface Pro 3より30%高速になったという
Surface Pro 4 Surface Pro 4はMacBook Airより50%高速とアピール(テスト条件は不明)
Surface Book Surface Bookは外部GPUの採用により、13インチMacBook Pro Retinaより2倍パワフルとのこと(こちらもテスト条件は不明)

 最大16Gバイトのメモリ、最大1TバイトのSSDを選択できる点は2モデルで共通だ。ただし、SSDのインタフェースなど詳細仕様は公開されていない。例えば、SSDのインタフェースはSerial ATAなのかPCI Expressなのか、さらにはNVM Express SSDなのかといった仕様は分からず、Surface BookとSurface Pro 4でこうした仕様が異なる可能性もある。例えば、同じCore i5、8Gバイトメモリ、256GバイトSSDの構成同士でパフォーマンスに差が出るのかは不明だ。

Surface Pro 4 【2015年10月23日追記】Surface Pro 4のCore i5モデルでデバイスマネージャを確認。CPUはCore i5-6300U(2.4GHz/最大3.0GHz)、グラフィックスはCPU統合のIntel HD Graphics 520(GT2)、SSDは東芝の256Gバイトモデル「THNSN5256GPU7」を搭載していた。注目はTHNSN5256GPU7で、NVM Express(PCI Express接続)のM.2型SSDだ。PCI Express 3 x4レーンを採用し、公称値のシーケンシャルリードは2516Mバイト/秒、シーケンシャルライトは1572Mバイト/秒と非常に速い。Surface Pro 3の第4世代Core+Serial ATA 6Gbps SSD(mSATA型)と比較して、高速なレスポンスによる快適な動作が期待できる。Core m3モデルはCore m3-6Y30(Intel HD Graphics 515内蔵)、Core i7モデルはCore i7-6650U(Intel Iris Graphics 540内蔵)を採用しているという。なお、Surface BookのCore i5モデルも同様のCPUとSSDを搭載するようだ

 両者の基本スペックで最も大きな違いはGPUとなる。Surface Pro 4はどの構成でもCPUに統合されたIntel HD GraphicsもしくはIntel Iris Graphicsシリーズを利用するが、Surface BookはPCI Express接続の外部GPUであるNVIDIA GeForceをキーボード側に搭載しており、合体時はグラフィックス性能を大幅に強化できる(Surface BookのCore i5構成ではIntel HD Graphicsも選択可能)。

Surface Book Surface Bookのキーボードには、外部GPUとしてNVIDIAのGeForceを搭載(型番は不明)。GDDR5のグラフィックスメモリも備える。Surface BookではGeForce非搭載の構成も用意されている

 製品発表会では、Surface Bookでシューティングゲーム「Gears of War」や動画編集ソフト「Premiere Pro CC」を軽快に操作するデモを行い、描画性能の高さをアピールしていた。

Surface Book 製品発表会ではSurface Bookによる「Premiere Pro CC」や「Gears of War」のデモを行い、描画性能の高さが強調された
Surface Book/Surface Pro 4/Surface Pro 3の比較
製品名 Surface Book Surface Pro 4 Surface Pro 3
搭載OS(発売時) 64ビット版Windows 10 Pro 64ビット版Windows 10 Pro 64ビット版Windows 8.1 Pro Update
CPU(コア数/スレッド数) 第6世代Core i5(Skylake-U)
第6世代Core i7(Skylake-U)
第6世代Core m3(Skylake-Y)
第6世代Core i5(Skylake-U)
第6世代Core i7(Skylake-U)
Core i3-4020Y(1.5GHz)
Core i5-4300U(1.9GHz/最大2.9GHz)
Core i7-4650U(1.7GHz/最大3.3GHz)
チップセット CPU内蔵 CPU内蔵 CPU内蔵
GPU Core i5:HD Graphics 520
Core i5/Core i7:NVIDIA GeForce(GDDR5メモリ)
Core m3:HD Graphics 515
Core i5:HD Graphics 520
Core i7:Iris Graphics
Core i3/i5:HD Graphics 4400
Core i7:HD Graphics 5000
メモリ 8Gバイト
16Gバイト
4Gバイト
8Gバイト
16Gバイト
4Gバイト
8Gバイト
データストレージ 128GバイトSSD
256GバイトSSD
512GバイトSSD
1TバイトSSD
128GバイトSSD
256GバイトSSD
512GバイトSSD
1TバイトSSD
128GバイトSSD
256GバイトSSD
512GバイトSSD
(mSATA、Serial ATA 6Gbps)

記事冒頭の目次に戻る↑

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう