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» 2015年10月31日 13時00分 UPDATE

仕事から遊びまで:パフォーマンスをギュッと凝縮した万能型ハイエンドミニタワーPC「HP ENVY 750-180jp/CT」の性能を徹底検証 (1/3)

ミニタワーにハイエンドの魅力を詰め込んだ「HP ENVY 750-180jp/CT」は、1台でなんでもこなしてほしい欲張りなユーザーにピッタリだ。スタイリッシュなボディからパフォーマンスまで、徹底的にチェックしよう。

[石川ひさよし,ITmedia]

 ほぼ毎日使うPCは、より快適に動いてほしいし、ときにはゲームもしたい、ビデオ編集にも興味がある――といった多彩なニーズを持つユーザーが選ぶべきPCは、ハイエンドが当てはまる。

 ただ、性能で見ればハイエンドとゲーミングPCの境界は少し曖昧になりがちだ。HP ENVY 750は、そこをキッチリ分けており、ハイエンドにはゲーミングと異なるデザインやスペックを適切に用意している。今回は「HP ENVY 750-180jp/CT」のパフォーマンスをハイエンドの視点からチェックしていこう。

HP ENVY 750-180jp/CT 「HP ENVY 750-180jp/CT」

microATXをベースに、スタイリッシュなミニタワーケースを採用

 HP ENVY 750シリーズは、HPのデスクトップPCにおけるハイエンドモデルに位置付けられる製品だ。シルバーをベースとしたENVY専用のケースを採用しており、ゲーミングモデルのENVY PhoenixやスタンダードモデルのPavilionシリーズとは印象が異なる。

 フロント中央部にレイアウトされた光学ドライブは、横から見るとわずかな傾斜を持たせており、メディアの入れ替えがしやすい。落ち着きがありスタイリッシュ、かつ使い勝手も追求したデザインだ。

前面中央のカバー 前面中央のカバーを開けると光学ドライブベイにアクセスできる。普段は隠しておけるので、デザインを損なわない
傾斜 ケースには少し傾斜を持たせてある

 ケースはmicroATXをベースとするミニタワーだ。本体のサイズは約165(幅)×405(奥行き)×401(高さ)ミリ、重量は製品構成によって多少異なるが、約9.4キロとなる。ミニタワーとして見るとスリムではあるが、若干高さがある。

 電源ボタンは本体の上部手前右寄りに配置され、その奥には同社が「タワートップ・トレー」と呼ぶ“くぼみ”が設けられている。ここにはUSB 3.0×2、USB 2.0×2、ヘッドフォン端子およびメディアカードリーダといった各ポートが搭載されている。

 ミニタワーなので、机の上に置いても圧迫感があるわけではないが、こうしたレイアウトを生かすなら、机の下に置いたほうが各ポートへのアクセスは便利だ。

フロントアクセスインタフェース フロントアクセスインタフェースは、上部前方にある

 背面を見ると、上部に電源、間に4本の拡張カードブラケットを挟み、下部にバックパネルがある。通常とは上下を逆にしたレイアウトで、内部には右側面のパネルを外してアクセスすることになる。留め具は手回しネジとなっており、開閉は簡単だ。

倒立レイアウト 背面から見ると電源が上、マザーボードが下という倒立レイアウトとなっている

 バックパネルには、USB 3.0×2、USB 2.0×4、HDMI×1、有線LANおよびマイク入力、ライン入力、ラインが備えられている。かなりしぼりこまれたインタフェースだが、実用面で不足は感じない。なお、音に関してはオーディオブランド「Bang & Olufsen」のチューニングが採用されており、ソフトウェアイコライザなどで音質を調節できるなど、より音楽を楽しむことができる。

 続いて内部を見ていこう。内部はミニタワーなりに詰まった印象だが、評価機は簡易水冷クーラー採用モデルであるため、CPUソケット周辺には十分なスペースがあり、拡張スロットの左上にも余裕が見られる。ケーブルはスリーブなしのものを表から配線しているが、必要に応じてケーブルタイと留め具で固定できるので、見栄えはまとまっている。

 ボディのサイズゆえに、裏面配線は難しかったのだろう。とはいえ、メンテナンスは簡単だ。簡易水冷クーラーは、9センチ角ラジエータを採用しており、市販の12センチ角ラジエータを採用する簡易水冷クーラーよりもワンサイズ小さい。

CPUクーラーには簡易水冷も選択できる CPUクーラーには簡易水冷も選択できる。その場合、ラジエータは9センチ角サイズのやや小振りなものが組み合わせられる。拡張スロットの最上段にはグラフィックスカードが搭載されているが、後部にもスペースがある通り、拡張スペースは広め。カード固定用のフレームも付いている

 マザーボードは、Intel Z170チップセットベースの製品になる。CPUは、Core i7-6700(4コア8スレッド、3.4GHz/最大4GHz、3次キャッシュ8Mバイト)またはCore i7-6700K(4コア8スレッド、4GHz/最大4.2GHz、3次キャッシュ8Mバイト)が採用されており、メモリはDDR4-2133(PC4-17000)で、容量が8/16/32Gバイト(最大64Gバイト)となる。電源は80PLUS Bronze認証電源で最大出力500ワットだ。80PLUS自体の認証グレードから見るとほどほどではあるが、こうした完成PCでBronzeグレードが採用されているという点は心強い。

 グラフィックスカードは、評価機ではGeForce GTX 980 Tiが搭載されていた。拡張スロットレイアウトや電源の容量などから、マルチGPUへの拡張には対応しない。ここがゲーミングモデルのENVY Phoenixとは異なる点だ。

 ただし、シングルGPUでもハイエンドGPUグラフィックスカード搭載モデルを選ぶ、あるいは後々、グラフィックスカードの換装を行えば、グラフィックス性能が要求される重量級ゲームも十分に楽しめるだけのパフォーマンスに引き上げることができる。

NVIDIA GeForce GTX 980 Ti 最上位構成ではNVIDIA GeForce GTX 980 Tiが選択できるので、ゲーム用途でも高いパフォーマンスが得られる

 グラフィックスカードの後部には「グラフィックス・サポートバー」が付いており、長さのある重量級のカードでもしっかり保持できる。こうした仕組みは、一般的な自作PCケースではあまり見られず、どちらかと言えばワークステーションなどで見られるものだ。ワークステーションでも実績のある日本HPならではの、PCへのフィードバックといえるだろう。

 ストレージベイは、3.5インチベイが4基。3基はシャドーベイで、1基はフロントパネルを外すことでより簡単にアクセスできるようレイアウトされている。レール式の着脱方法を採用しており、ケーブル自体の着脱は手作業だが、着脱自体は簡単だ。また、特筆すべき点として、M.2スロットを2基備えている(1基は2280、もう1基は2230なので、ストレージを搭載できるのは1基と考えてよい)。こちらのM.2スロットは、PCI Express接続に対応しているようだが、帯域に関する記述はなかった。

レバーロック式 前方下部にある3.5インチシャドーベイは3基。レバーロック式で固定する。もう1基は前面上部に搭載。こちらもレバーロック式だ
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