US先行発売の「Surface Book」開封レビューdGPU搭載モデルを入手(3/4 ページ)

» 2015年11月04日 07時00分 公開
[ドリキンITmedia]

よく考えられたキーボード着脱機構

 お待たせしました。いよいよSurface Bookの本体を見ていきましょう。Surface Bookは従来のSurfaceシリーズに追加された新しいラインアップです。タブレットとノートの2in1 PCという点ではSurface Proシリーズと変わりませんが、Surface BookはよりノートPCとしての使い勝手を強化し、性能も向上しています。

Surface Bookを閉じた様子 キーボードを装着したクラムシェルノートのスタイルで閉じた様子。シンプルな外観はApple製品のよう?

 最大の特徴は、Microsoftが新開発した着脱式キーボード機構です。本体にこのキーボードを装着すると、完全なクラムシェルノートPCに変身します。この状態での本体サイズは約312.3(幅)×232.1(奥行き)×13.0〜22.8(高さ)ミリ、重さは約1.516キロです(ちなみに13インチMacBook Pro Retinaは314×219×18ミリで1.58キロ)。

 また、このキーボード部分にdGPU(内蔵しないモデルもある)とバッテリーを内蔵し、装着するとデスクトップPCにも劣らないパフォーマンスを実現します。

 逆にキーボードを外してしまえば、完全なタブレットに切り替わります。Windows10の機能を最大限生かすように設計されたハードウェアなので、完成度はかなり高いです。

Surface Bookを分離 本体とキーボードを分離できるのがSurface Book最大の特徴です。分離時は直接タブレット本体にACアダプターで充電することもできます

 本体とキーボードの分離は、キーボードにあるハードウェアボタンかWindows10のタスクバー上にあるソフトウェアボタンにて行います。ハードウェアボタンを数秒長押しすることで、ウィーンという音とともにロックが外れ、キーボードを分離できる仕組みです。装着時は特殊なワイヤー機構でキッチリ固定されているので、ボタン操作なしで簡単に外れることはなさそうです。

Surface Bookの着脱機構 ファンクションキーの右隣にあるボタンを長押しして、キーボードを本体から分離します

 Surface Bookで面白いのは、一度外した本体をひっくり返して装着し直すことで、折りたたみタブレットモードにできることです。

 このモードでタブレットとして利用すれば、キーボード側のdGPUとバッテリーを生かしてパフォーマンスを落とすことなく作業できます。例えば、プロのデザイナーはこの状態でSurface Penを組み合わせて使うことで、ハイパフォーマンスな液晶ペンタブレットとしても扱えます。

Surface Bookの画面を反対向きに装着 タブレット本体を反転して装着すれば、ハイパフォーマンスなタブレットとして利用できます

 Surface Bookを側面から見てみると、折りたたみ時にキーボードと本体の間に若干のすき間ができていることが分かります。

 これは着脱機構における構造上の制約もあると思いますが、前述した折りたたみタブレットモードのときに適度なチルト角度を確保してペンで描きやすくしたり、クラムシェルノートスタイルで折りたたんだときにキーボードと液晶ディスプレイ面が触れないようになっていたりと、機能面でも考えられています。

 さらに折りたたんで持ち運ぶときにも適度な膨らみがホールド感を高めてくれます。

Surface Bookの接続部 折りたたんだときの接合部にはすき間が生じます

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