お待たせしました。いよいよSurface Bookの本体を見ていきましょう。Surface Bookは従来のSurfaceシリーズに追加された新しいラインアップです。タブレットとノートの2in1 PCという点ではSurface Proシリーズと変わりませんが、Surface BookはよりノートPCとしての使い勝手を強化し、性能も向上しています。
最大の特徴は、Microsoftが新開発した着脱式キーボード機構です。本体にこのキーボードを装着すると、完全なクラムシェルノートPCに変身します。この状態での本体サイズは約312.3(幅)×232.1(奥行き)×13.0〜22.8(高さ)ミリ、重さは約1.516キロです(ちなみに13インチMacBook Pro Retinaは314×219×18ミリで1.58キロ)。
また、このキーボード部分にdGPU(内蔵しないモデルもある)とバッテリーを内蔵し、装着するとデスクトップPCにも劣らないパフォーマンスを実現します。
逆にキーボードを外してしまえば、完全なタブレットに切り替わります。Windows10の機能を最大限生かすように設計されたハードウェアなので、完成度はかなり高いです。
本体とキーボードの分離は、キーボードにあるハードウェアボタンかWindows10のタスクバー上にあるソフトウェアボタンにて行います。ハードウェアボタンを数秒長押しすることで、ウィーンという音とともにロックが外れ、キーボードを分離できる仕組みです。装着時は特殊なワイヤー機構でキッチリ固定されているので、ボタン操作なしで簡単に外れることはなさそうです。
Surface Bookで面白いのは、一度外した本体をひっくり返して装着し直すことで、折りたたみタブレットモードにできることです。
このモードでタブレットとして利用すれば、キーボード側のdGPUとバッテリーを生かしてパフォーマンスを落とすことなく作業できます。例えば、プロのデザイナーはこの状態でSurface Penを組み合わせて使うことで、ハイパフォーマンスな液晶ペンタブレットとしても扱えます。
Surface Bookを側面から見てみると、折りたたみ時にキーボードと本体の間に若干のすき間ができていることが分かります。
これは着脱機構における構造上の制約もあると思いますが、前述した折りたたみタブレットモードのときに適度なチルト角度を確保してペンで描きやすくしたり、クラムシェルノートスタイルで折りたたんだときにキーボードと液晶ディスプレイ面が触れないようになっていたりと、機能面でも考えられています。
さらに折りたたんで持ち運ぶときにも適度な膨らみがホールド感を高めてくれます。
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