「ALIENWARE」は、デルのゲーミングPCブランドとして一定の知名度を獲得している。PCゲームを嗜むユーザーならば、その存在を知っている者も多いと筆者も肌で感じているが、その知名度向上の一端を担ったのは、誰もが「なんだあれは?」と感じる本体の独特なデザインではないだろうか。
2009年に国内市場へ参入してから、ALIENWAREシリーズはノートPCとデスクトップPC共に宇宙船をイメージするような他にないデザインを取り入れてきた。筆者も初めてALIENWAREシリーズを見たときに、まるでUFO(未確認飛行物体)を見たかのような衝撃を受けたのを覚えている。
年を追うごとにデザインの意匠変更などは度々行われてきたが、直線と曲線を組み合わせたアメリカンでビッグなボディ形状、各所に配置された派手なイルミネーション、そしてグレイのエイリアンマークといった目を引く独特のデザインは継承されており、周囲を圧倒する強烈なイメージは健在だ。それらがヘビーゲーマーなどを中心にALIENWAREファンの心をつかんで離さない要因だろう。
新しいALIENWARE 15も、これまでのモデルを継承したデザインを採用。優れた耐久性を発揮するというカーボンファイバーボディは天板を中心に「エピックシルバー」と呼ばれるカラーリングが施され、見た目においてずっしりとした金属的重厚感がある。
天板にはトライアドデザインを印象づける三角の意匠とグレイのマークが中央に配置され、イルミネーションで光るようになっている。スリムだとか、スマートといったものとはまた別のベクトルで、格好よく仕上がっているのだ。
本体サイズは358.8(幅)×270.2(奥行き)×23.9〜34(高さ)ミリ、重さは3.2キロで、スペックを考えれば意外とサイズを抑えているなといった印象だ。基本据え置きで利用するユーザーが多いとは思うが、しっかりしたバックパックなどに収納して持ち歩くのも現実的なサイズ感だろう。
ディスプレイを開いて電源を投入すると、ALIENWAREのロゴやエイリアンマークはもちろん、キーボードバックライトやタッチパッド、パームレスト手前の前面部分といった至るところのイルミネーションが点灯し、「これぞゲーミングPC!」という感じで気分を盛り立ててくれる。
イルミネーションは内蔵アプリの「ALIENWARE Command Center」にて、最大20色の中から色の組み合わせを変更したり、点灯するトリガーイベントを設定したりできる。この設定をいじるだけで半日は楽しめそうだ。
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