Windows 10、iOS、Androidの垣根を越える「Rome」プロジェクト発動鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/3 ページ)

» 2016年04月13日 00時00分 公開
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Xbox Oneでのデバイス連携から始まった技術

 Project Romeのベースとなるのは、2012年にMicrosoftが発表したデバイス連携技術「Xbox SmartGlass」だ。

 Xbox SmartGlassは、Android、iOS、Windows OSを搭載したデバイスをXbox One/360のコンパニオンとし、例えばゲーム機やテレビのリモコン代わりに活用するなど、近距離通信によるデバイス連携の仕組みを提供する。2012年発表の技術のため、対応デバイス一覧が古いのはご愛嬌(あいきょう)だ。

 デバイス同士の接続のみを考慮したXbox SmartGlassに対して、Project Romeではその上のUWP(Universal Windows Platform)アプリのレイヤーでの通信までをカバーし、基本的にアプリ同士またはサービスを介した連携をサポートする。

Project Romeの概要 複数のデバイスをまたいで1つのシームレスなユーザー体験を実現するのが「Project Rome」の狙いだ
Project RomeとSmartGlass Project Romeにおけるデバイス間接続の技術は、2012年に発表された「Xbox SmartGlass」がベースになっている。今回、これにアプリ間(サービス間)通信による連携機能を付与したのがProject Romeだ

 このProject Romeでサポートされる機能は、主に次の3つだ。

  • Handle web links(リンクを使ったアプリ間の橋渡し)
  • Device discovery(デバイスの発見)
  • Cross-device communication(デバイス間コミュニケーション)
Project Romeを構成する3つの要素 Project Romeは大別すると「リンクを使ったアプリ間の橋渡し」「デバイスの発見」「デバイス間コミュニケーション」の3つの要素から成り立っている

 1つ目の「Handle web links」は、「AppUriHandler」を介してユーザーをアプリへと誘導する仕組みだ。

 一般にWebのリンクをクリックすると、デフォルトの起動アプリとしてWebブラウザが選択され、そのURLのコンテンツをWebページとして表示する。ただし、ニュース記事ではニュースアプリ、フォトギャラリーは専用の画像ブラウザなど、コンテンツやサービスによってはアプリで見た方がUI(ユーザーインタフェース)の面で優れていることも多い。

 そこでAppUriHandlerを使えば、コンテンツやサービスの提供者は(専用アプリを提供している場合など)狙ったアプリをユーザーがすぐに呼び出せるように、Webサイト側で明示することが可能となる。

AppUriHandler 「AppUriHandler」の利用例。通常はコンテンツのリンクをクリックするとWebブラウザが起動するが、アプリの明示によりアプリ上でコンテンツを表示することが可能になる

 「Device discovery」と「Cross-device communication」は、2つを組み合わせることで異なるデバイス上のアプリ間での移動が容易になるものだ。デバイス同士はローカルネットワーク(LANやWi-Fiなど)、Bluetooth、あるいはクラウド経由で相互接続と通信が行える。接続は近距離通信でデバイス同士を直接つなげられるほか、Microsoftアカウントでログオンし、クラウドを介しての接続も可能だ。

 デバイス同士が接続されると、デバイス上のアプリは互いに通信が可能となる。App Serviceを通じてクラウド経由でUWPアプリが互いにメッセージを交換することもできる。

デバイス連携のシナリオ例(1) デバイス連携のシナリオ例。スマホ内の写真をXbox Oneに送信して、大画面のテレビに表示
デバイス連携のシナリオ例(2) Xbox Oneで視聴中のコンテンツについて、手元のスマートフォンやタブレットで詳しい情報を表示
デバイス連携のシナリオ例(3) 「Remote Control」はSmartGlassでも提供されていた機能。手元のスマホやタブレットをタッチパネル操作のリモコンとして扱える
Project Romeの仕組み(1) Project Romeにおけるデバイスの発見と接続、通信(メッセージング)の仕組み
Project Romeの仕組み(2) 近距離での直接通信だけでなく、Microsoftアカウントを通じてクラウド経由でデバイス同士が互いを認識し、リモート通信も可能になっているのがポイントだ

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