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» 2016年12月01日 14時47分 UPDATE

誤変換の約30%を削減:人工知能で変換精度を高めた新「ATOK 2017」

ジャストシステムが一太郎とATOKの最新版を発表。ATOKはAI技術のディープラーニングを取り入れ変換エンジンを刷新。誤変換の約30%を削減したという。

[ITmedia]

 ジャストステムは12月1日、次期日本語ワープロソフト「一太郎2017」と、日本語入力システム「ATOK 2017」を発表、2月3日に発売する。価格は通常版の一太郎2017が2万円、ATOK 2017が8000円(ともに税別)。

一太郎ファミリー。ATOKは35周年を迎えた

 一太郎2017のコンセプトは、それぞれのユーザーに最適化された「世界に一つだけの一太郎」。ジャストシステムCPS事業部の田食雅行氏は、「新一太郎を開発するにあたってユーザーの利用状況を徹底的に調べた」という。「ユーザーは、自分で選んで機能を選びながらさまざまな文書を作っている。例えば、チラシや回覧の場合はレイアウトを重視し、小説家や物書きなら創作を邪魔しないシンプルなUIを使う。そこで我々はお客さまひとりひとりにあった一太郎を作れないかと考えた」と背景を説明し、2017年版では目的や用途によってUIをカスタマイズできる「一太郎オーダーメイド」機能を搭載した。

 一太郎オーダーメイドでは、用途に応じて簡単に文書環境を設定できる「かんたんオーダー」と、ウィザード形式で設問に答えるだけで100億通りの設定から自分にあったUIを選べる「こだわりオーダー」が用意されている。かんたんオーダーでは、汎用的な「使いこなし」、基本機能に絞った「シンプル」、UI要素を最低限に絞った「もの書き」の3種類から自分にあった環境を簡単に設定可能だ。

ユーザーの用途にあわせて最適なUI・機能を選択できる「一太郎オーダーメイド」

「こだわりオーダー」では設問に答えていくだけで100億通りの組み合わせから自分にあったUIを自動的に設定できる

 このほか、文書の要素から伝えたい情報を自動的に抽出し、それらが目立つようにデザインを決める「きまるフレーム」機能や、文章校正機能(Just Right!6Proの校正エンジン)の強化が図られている。

200点のフレームから伝えたい情報を強調するデザインが選べる「きまるフレーム」(写真=左)。文書校正機能も強化された(写真=右)

 なお、花子2017や詠太7ほか、「フォントワークス厳選10書体」や各種辞書、辞典を加えた「一太郎2017 プレミアム」と、専用マウスも付属する「一太郎2017 スーパープレミアム」も用意される。

スーパープレミアムに付属するマウスは、ロジクールのフラッグシップモデル「MX」シリーズをベースにしたもの

一太郎のラインアップと機能比較

 一方、ATOK 2017は、同社が「ディープコアエンジン」と呼ぶ新変換エンジンを採用したのが最大の特徴。これまでの変換アルゴリズムと、新たにディープラーニング技術で抽出した特徴を組み合わせ、変換候補の優先順位を最適化、誤変換を約30%削減することで文書作成のスピードを向上したという。

ディープラーニング技術で変換精度を高め、誤変換を30%以上削減した

 例えば、文節区切り位置の決定では、「さいしんもでるもでる」が「最新モデルモデル」と変換されていた2016年版に対し、2017年版は「最新モデルも出る」と変換される。また、同音語選択の決定でも「けいたいつうしんりょう7ギガ」が「携帯通信料7ギガ」となっていた前バージョンに対して、7ギガと後に続く単語から「携帯通信量7ギガ」ときちんと量として判断される。

変換例

 なお、Windows版で刷新されたディープコアエンジンは、今後Mac版やAndroid版への適用も検討中としている。また、ATOK Passportならではの進化点として、Mac版だけでなくAndroid版からの単語の同期機能「拡張ATOK Sync AP」も加わる予定だ(後日発表)。

 このほか、操作方法をガイダンス表示し、初心者でもATOKを使いこなせる「インプットアシスト」が追加されたほか、犬・猫の品種/外国人名/海外地名など変換辞書の拡充が測られている。

ATOK Passportユーザー向けにSync機能がAndroidにも適用される予定

ATOKの製品ラインアップと機能比較

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