iPhoneに続いてPCの音声端子もなくなる? 知っておきたい2017年の注目技術(3/4 ページ)

» 2017年01月02日 06時00分 公開
[鈴木雅暢ITmedia]

HDMIもUSB Type-Cで転送可能に、省電力のUSBディスプレイ規格も

 USB Type-Cに関するディスプレイ出力の仕様についても触れておこう。USB Type-Cには「Alternate Mode(Alt Mode)」といって、USB Type-CでUSB以外の信号線を流す仕様が用意されている。それを利用する規格としては、Thunderbolt 3のほか、「DP over USB-C(DP Alt Mode)」と「MHL Alt Mode」があるが、2016年には「HDMI Alt Mode」が加わった。

 このHDMI Alt Modeでは、オーディオリターンチャンネル(ARC)や機器制御(CEC)なども含め、HDMI 1.4bの仕様をUSB Type-Cで全て実現できるという。ただ、最新のHDMI 2.0bに関しては何も言及してされていない。

HDMI Alt Mode 「HDMI Alt Mode」では、オーディオリターンチャンネル(ARC)や機器制御(CEC)なども含め、HDMI 1.4bの仕様を全てUSB Type-Cで再現できる

 さらに、USB IFでは「USB Display Class」というUSBネイティブのディスプレイ出力仕様が策定中だ。出力のみで複数のディスプレイ対応、ブート利用ができ、コンテンツ保護対応、USBハブ経由で運用可能という特徴のほか、部分更新や圧縮技術、リモートフレームバッファといった仕様をサポートする内容で、ドッキングステーションなどの用途が想定され、省電力である点が強調されている。

USB Display Class 1 「USB Display Class」というUSBネイティブのディスプレイ出力仕様も策定中だ
USB Display Class 2 USB Display Classは、部分更新や圧縮技術、リモートフレームバッファといった仕様をサポートする内容で、ドッキングステーションなどの用途が想定され、省電力である点が強調されている

有機ELのさらなる活用に期待

 ディスプレイまわりについては、有機EL(OLED)のPCおよび2in1への採用も期待したいところだ。

 液晶をバックライトのシャッターとして利用する液晶ディスプレイに対し、有機ELディスプレイは有機物の発光体を蒸着した基板自体が発光するため、薄型軽量化がしやすいだけでなく、省電力で輝度やコントラスト、視野角、応答速度など画質面で大きな優位があり、曲面にしやすいという特徴もある。反面、デメリットとしては、高コストで液晶ディスプレイに比べると寿命が短いなどの点がが挙げられる。

 2016年販売の2in1ノート「ThinkPad X1 Yoga」に有機ELディスプレイの採用モデルがあるが、あくまで液晶ディスプレイモデルがベースの設計に搭載してみたといった印象だ。販売数も少なく、試験的な意味合いが強かったように思う。また、メインのディスプレイではないが、新MacBook Proの「Touch Bar」にも有機ELが使われている。

ThinkPad X1 Yoga 有機ELディスプレイを採用した14型の2in1ノート「ThinkPad X1 Yoga」

 今後、有機ELディスプレイに最適化した設計をすれば、画質面以外でもより強烈なインパクトのあるノートPCや2in1の製品が期待できるはずだ。

 もっとも、コストを考えると比較的画面が小さいスマートフォン(Samsungの「Galaxy S7 edge」などに採用されている)で、よりアグレッシブな製品に期待するほうが現実的かもしれない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月13日 更新
  1. きょう発売の「MacBook Neo」、もうAmazonで割安に (2026年03月11日)
  2. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  3. 10万円切りMacが17年ぶりに復活! 実機を試して分かったAppleが仕掛ける「MacBook Neo」の実力 (2026年03月10日)
  4. 12機能を凝縮したモニタースタンド型の「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」が27%オフの2万3990円に (2026年03月11日)
  5. 3万円超でも納得の完成度 VIA対応の薄型メカニカルキーボード「AirOne Pro」を試す キータッチと携帯性を妥協したくない人向け (2026年03月12日)
  6. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  7. M5 Max搭載「14インチMacBook Pro」がワークステーションを過去にする 80万円超の“最強”モバイル AI PCを試す (2026年03月13日)
  8. 新品は絶滅、中古は高騰──「令和にMDを聞きたい」と願った筆者が、理想の再生環境を整えるまでの一部始終 (2026年03月13日)
  9. エンスージアスト向けCPU「Core Ultra 200S Plus」登場 Eコア増量+メモリアクセス高速化+バイナリ最適化でパフォーマンス向上 (2026年03月11日)
  10. 新型「MacBook Air」はM5搭載で何が変わった? 同じM5の「14インチMacBook Pro」と比べて分かったこと (2026年03月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年