iPhoneに続いてPCの音声端子もなくなる? 知っておきたい2017年の注目技術(4/4 ページ)

» 2017年01月02日 06時00分 公開
[鈴木雅暢ITmedia]
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「RYZEN」はIntelを脅かす存在になるか

 CPU市場では、Intelが開発コード名でKaby Lakeと呼ばれる「第7世代Core」プロセッサのデスクトップPC向けモデル、およびハイパフォーマンスノートPC向けモデルを投入することが明らかにされている。先行して投入されているモバイル向けモデルでも着実な進化がみられ、当然PC製品の主役を務めるプロセッサとしての期待がかかる。

 一方で、AMDも次世代CPUの「RYZEN」を投入することを予告している。全く新しい「Zenアーキテクチャ」を採用するということで、技術的にはこちらのほうが目新しい。現時点で分かっていることをまとめよう。

 RYZENが採用するZenマイクロアーキテクチャは、完全に新規の設計となる。現行のBulldozer系の独特のマルチコア構造は廃止され、IntelのCPUと似た構造になり、「Sense MI」と呼ばれるインテリジェントな技術が導入される。

 機械学習により内部命令の実行履歴を学習して分岐予測を高速化する「Neural Net Prediction」、高レベルのマージン冷却を検出すると本来のリミットを超えてブーストする「Extended Frequency Range」といったフィーチャーは特に興味深い。

 こうした技術により、従来のExcavatorコアに比べてクロックあたりの性能は40%向上するという。製造プロセスルールも現行の28nmから一気に14mmのFinFETとなり、この点でもIntelに追い付く。このプロセスルールの進化だけでも、相当な飛躍が期待できる。

 初代製品の開発コード名は「Summit Ridge」で、4コア/8スレッドで基本クロックが3.4GHz以上、TDP(熱設計電力)は95Wだ。Socket AM4プラットフォームを採用、DDR4-2400のデュアルチャンネルメモリに対応し、PCI Express 3.0、NVMeなど、最新の周辺技術をキャッチアップする。

Summit Ridge 初代製品の開発コード名は「Summit Ridge」で、4コア/8スレッドで基本クロックが3.4GHz以上、TDPは95Wといった内容が公開されている
ZEN 新規マイクロアーキテクチャの採用により、1命令あたりの処理効率は従来比で40%向上した

 2016年12月14日に行われたファンイベント「New Horizon」では、3.4GHzのRYZENシステムのデモが披露され、3DCGレンダリング、動画エンコードにおいてIntelのCore i7-6900K(3.2GHz/最大3.7GHz)搭載システムと同等以上に渡りあう様子が伝えられた。Core i7-6900Kは、Intelのコンシューマー向けCPUではナンバー2の存在であり、高価で消費電力も高いCPUだけにかなりのインパクトがあった。

 このデモで見せた通りのパフォーマンスを製品でも発揮できるならば、Intelにとっても大きな脅威になるだろう。

USB Type-Cを制す者はPCの世界を制す?

 USB Type-Cの話が大半を占めてしまったが、2017年以降のPCがどう進化するのかを考えた場合、USBの関連規格は欠かせない要素だ。USB PDの仕様が2.0 v1.2で安定し、DP over USB-CやThunderbolt 3の存在も広く知られるようになったことで、混乱期も脱しつつあるように思う。

 対応する周辺機器も着実に増えており、USB Type-C関連規格をいかに活用するかが、魅力的な製品を開発するためのカギになるのではないだろうか。

関連キーワード

USB | USB Type-C | USB PD | 有機EL


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