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» 2017年02月01日 16時00分 UPDATE

鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:Windows 10開発プレビュー版に見え隠れするMicrosoftの新プロジェクト (1/2)

2017年の年明けから更新が続く「Windows 10 Insider Preview」だが、水面下ではMicrosoftの新プロジェクトが動き出しているようだ。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

 Windows 10の次期大型アップデート「Creators Update」は、2017年の春(3〜4月ごろ)に一般公開される見込みだ。それに向けて、Windows Insider Program参加者に向けた開発プレビュー版「Windows 10 Insider Preview」のアップデートが加速している。

 米Microsoftは1月27日(現地時間)、Windows Insider ProgramのFast Ringユーザー向けにWindows 10 Insider Preview for PCの「Build 15019」を配信した。同社は2017年1月上旬に最初のInsider Previewとなる「Build 15002」を配信してから、新機能を満載した新ビルドを矢継ぎ早に投入している。今回のBuild 15019も例外なく新機能や変更点が満載だ。

 しかし、動作に関する不具合が多いとの報告もあり、Insider Previewとは言っても比較的安定した動作を求める多くのユーザーには積極的に導入をおすすめしにくい。

 まずは新ビルドでの変更点をチェックしつつ、それに関連して、恐らくは5月の開発者向けイベント「Build 2017」の時期に正式発表が見込まれるクラウド版Windows 10の新情報も紹介しよう。

Build 15019 Windows 10 Insider Preview for PCの「Build 15019」。順当にいけば「Creators Update(バージョン1703)」のビルド番号は、残りの営業日から逆算して15060前後になると予想される

うわさの「Game Mode」がついに搭載

 Build 15019には2016年末からうわさされていたWindows 10のゲーム最適化機能「Game Mode」がついに搭載された。しかし、バグの報告がゲーム実行時のクラッシュや不具合に集中していることもあり、実際に同機能を試したいというユーザーはもう少しだけ新しいビルドの登場を待った方がいいだろう。

 ゲーム関連の新機能は「設定」アプリで操作できる。カテゴリーを示すアイコンに新たに「ゲーム」が追加されており、これを選択すると四つの設定項目が出現する。四つの項目はそれぞれ「Game Bar」「ゲームDVR」「ブロードキャスト」「Game Mode」となっており、Game Modeを除けば「ゲームの中継と共有」というほぼ共通の機能に関する設定だ。

 Game Barは「Windows」+「G」のショートカットキーで立ち上がり、「配信を開始」ボタンを押すだけでゲームのプレイ動画をライブ配信できる。ゲーム中継というとTwitchなどのプラットフォームが思い浮かぶかもしれないが、Microsoftは2016年8月にゲーム中継配信サービスの「Beam」を買収しており、ゲームの中継配信にはこのBeamを用いる。

 配信と共有にはライブ動画のほか、プレイ内容の録画や画面キャプチャーの取得などの仕組みが用意されており、この際の設定をブロードキャスト、ゲームDVRで行うほか、実際にゲームプレイ中のこれら機能の制御を行うGame Barのキーバインド設定などが含まれている。

Game 「設定」アプリに新たに追加された「ゲーム」。そのほか、Build 15019ではひそかに「ホログラフィック」のアイコンと名称が「Mixed Reality」に変更されている
Game 「Game Bar」の設定項目。主にゲーム中の録画制御を行う操作のキーバインドを変更できる
Game プレイ動画を記録する「ゲームDVR」の設定
Game 「ストリーミング」では中継配信時の画質や音質を設定できる

 Game Modeとは、Windows 10におけるゲームプレイ時の実行パフォーマンスを最大化する機能だ。具体的な手法は発表されていないが、本来はマルチタスク動作が前提となるWindows 10の動作リソースをゲーム中心に割り振る形で実現していると予想する。

 Game Modeの切り替えは前述のGame Barを表示させることでいつでも切り替え可能だ。この機能が呼び出されたタイミングで実行されているゲームの実行を最適化する。

 Game Modeについてのポイントは「UWP」と「Win32」のプラットフォームで動作するゲームをどちらもサポートする点だ。しかし、現時点では正式な対応タイトルが限定されているほか、対応タイトルであっても画面がブラックアウトするなどの不具合が報告されており、まだまだ導入初期の様相が強い。実際に楽しむ前に、これら制限を踏まえたうえでトライすることになる。

Game Game ModeはUWPとWin32の両方のタイトルに対応する

Windows 10のセットアップを改善

 ゲーム以外で大きく改良が加えられたのが「Windows 10にようこそ!」でおなじみの「OOBE(Out-of-box Experience)」に関するものだ。OOBEとはその名の通り、ユーザーがPCを箱から取り出したばかりの状態で提供される体験のことを指す。

 OOBEが提供するPC購入直後など初期設定を行う画面では設定可能な項目が限定されており、「後で細かく変更すればいいや」と適当にセットアップを済ませているユーザーも少なくないだろう。

 Windowsの開発責任者である米Microsoftのテリー・マイヤーソン氏は1月10日のブログ投稿で、このOOBEによる初期設定時の「プライバシー設定」に関するポリシーに触れており、今回のBuild 15019では初期設定時点で各種プライバシー設定のオン/オフが選べるようになった。

プライバシー設定 プライバシー設定の変更

 このほか、OOBEでは「(初回接続時に強制的にログインページへ飛ばされるタイプの)Wi-Fiホットスポットへの簡易ブラウザ導入による接続対応」「Microsoftアカウントへのサインイン/サインアップのフロー変更」「Windows Helloのエンロール」「音声ガイドの声優による吹き替え」などの新要素が盛り込まれており、初期セットアップだけでなく最初にデスクトップ画面が出るまでに必要事項の多くが設定可能になった。

Microsoftアカウント入力画面の変更
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