次にジッタ調べます。ジッタとは、ゆっくり描いた斜め線が周期的に曲がる現象で、座標検出のリニアリティに問題がある場合に発生します。
Cintiqシリーズはもともと低ジッタでしたが、Cintiq Pro 16では発売直後の状態ではペンを極端に傾けた条件で少し発生していました(今は修正されたはず)ので、今回も調べておきます。まずは以前のCintiq Pro 16の結果でジッタの様子を見てください。
そして、今回のテストです。
ペンを立てた状態でも、寝かせた状態でもジッタはありませんでした。
さて、せっかくの4KだしCintiq Pro 24でゲームをやりたいなどとは考えてないですが、念のため、HDMIディスプレイとしての低遅延についても念のため、簡単に調べます(念のため)。
PS4 ProからDUALSHOCK4のライトバーの明るさを変える操作をすると、ライトバーと画面表示が変化します。このとき、ライトバーより画面の変化のほうが遅いとして、その遅さをHDMI入力の表示遅延の目安にすることができます。
今回は比較用に「内部遅延0.1フレーム」という訴求で販売されていた三菱電機「RDT272WX」も計測して、あわよくばゲーマー向けレベルだといいな、という願望を検証します。
古い機種とはいえ遅延を切り詰めたゲーマー向けのディスプレイより、さらに速いという結果になりました。残像感も問題ありません。つまりCintiq Pro 24はゲームに適しています。PS4 ProとErgo Stand、あとは必要に応じて2000円ぐらいで光デジタル−アナログコンバーターもあわせて買いましょう。きっと仕事がはかどるはず。
筆圧についてはテストを省略しますが、Pro Pen 2ですので、以前の結果通り、オン荷重はデフォルト設定で8g、設定を変更して最低4gになると思います。実用上も以前のものと差は感じませんでした。
以上のように、もうちょっと何かないと面白くないなぁ……というぐらい、Cintiq Pro 24には性能上の不安要素はないです。
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