人気プロ絵師による「Cintiq Pro 24」完全レビュー(7/7 ページ)

» 2018年04月07日 06時00分 公開
[refeiaITmedia]
前のページへ 1|2|3|4|5|6|7       

予定調和的でつらいけど、実際に「決定版」です

 というわけで、外観と設置を見て、性能を見て、製作しながらのインプレッションができましたので、まとめていこうと思います。

気に入った点

  • 4K解像度
  • 十分広く、かつ広すぎない画面
  • 美しく、ホコリや手垢がたまりにくいツライチの画面
  • 高品質なアンチグレア処理
  • 豊富な接続端子
  • ゲーマー向けレベルの低遅延
  • 持ちやすく、描き味も含めて完成度が高いPro Pen 2
  • シンプルで頑丈、簡単に描きやすい角度にできる内蔵スタンド
  • 画面が熱くならない
  • ExpressKey Remoteが付属している
  • 別売スタンドの設置自由度が非常に高い

人によっては難点になりえる点

  • 20度までしか傾斜がつけられない
  • 旧型機「22HD」レベルの設置自由度を得るのにも別売スタンドが必要
  • 現状、VESAマウント穴がない(アクセサリーで対応予定とのことです)
  • 回転、停止を繰り返して集中を乱してくる冷却ファン
  • PC以外の映像機器を接続した状態では画面調節ができない
  • ヘッドフォン端子の音量調節が、PCのボリューム機能でしかできない
  • ベゼルはもう少し細くてもいいのでは

 といったところでしょうか。

 まあ何と言いますか……このCintiq Pro 24はもう発表された時点で、業務とかガチ用途の液晶タブレットとして決定版を運命づけられていたわけで。それで、評価機お借りしていろいろ試して、やはりそうでしたねという結論になりました。

 良かったんだけどなんだろうこの不完全燃焼感は、というのが正直な思いであります……。

 良いんですよ! 本当に! でも自分の中のツッコミ役に「あーうん、知ってた」って言われるんですよ。しょぼんってなっちゃわないですか。

 そんな中で、本機を理解したり実用上役に立ちそうだったりすることも幾つか書けた気がしますので、検討されている方や、既に買われた富豪のみなさんは参考にしていただけるとうれしいです。

 個人的には、製作用には実は16型4Kでも十分効率的に作業できることが分かっていたので、16でいけるはずと思っていました。でもやはり24型の実物を手元で使っていると快適さとか気分の良さとかが全然違うので、ゆらぐものがありますね。

 ボクのお財布の明日はどっちだ……。

萌え絵の教科書 増補改訂版/refeia
前のページへ 1|2|3|4|5|6|7       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  5. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  6. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  7. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  8. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  9. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  10. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー