突如現れた軽量OSの「Windows 10 Lean」とは?鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(1/2 ページ)

» 2018年05月02日 12時00分 公開

 4月30日(米国時間、以下同)、Windows 10の大型アップデート「April 2018 Update(1803)」が、ようやく一般ユーザー向けに配信開始となった。開発段階では「Redstone 4(RS4)」と呼ばれてきた、2018年春の分のWindows 10大型アップデートだ。

April 2018 Update 一般ユーザー向けに配信が始まったWindows 10の大型アップデート「April 2018 Update(1803)」。画像はその目玉機能である「タイムライン」

 一方、少し気の早い話だが、2018年秋(10月ごろ)の分のWindows 10次期大型アップデートである「Redstone 5(RS5)」の準備も進んでいる。Windows Insider Programの参加者で「Skip Ahead(1つ先の世代のビルドを試用できる設定)」を選択したユーザーは、既に2018年2月から開発中のRS5をいち早く体験している状況だ。

 これまでRS5のビルドは何度か更新されてきたが、Windows 10の新エディションが現れて、ちょっとした話題になっている。「Windows 10 Lean」と呼ばれるこの新エディションはどのようなものなのだろうか。

それは標準ファイルやアプリの大部分を削ぎ落とした軽量版

 LucanというTwitterアカウントは、4月19日にWindows Insider ProgramのSkip Ahead向けに配信が始まったWindows 10 Insider Preview「Build 17650」の中に、「Windows 10 Lean」という謎のエディションが含まれていることを報告した。

 同氏によれば、最大の特徴はファイルサイズにあり、Windows 10 Proの64bit版と比較して2GBほどクリーンインストール時のサイズが小さいという。その代わり、壁紙やWindows 10の他のエディションで標準搭載される多くのファイルが含まれておらず、CD・DVDの読み書きに必要なドライバさえなく、これがインストール容量全体の圧縮につながっているようだ。

 ここには「レジストリエディタ(regedit.ext)」さえ含まれていない一方で、「Windows 10 S」のように「コマンドプロンプト(cmd.exe)」やレジストリエディタの実行自体はブロックされておらず、ファイルを移動してくれば問題なく利用できるという。MMC(Microsoft Management Console)のようなコンソールも同様だという。

 Inbox Appと呼ばれるWindows 10標準アプリで不足しているものは下記の通りだ。また、Inside WindowsというサイトがWindows 10 Proとの比較で不足しているファイルの全差分をテキストファイルとしてまとめているので、興味ある方はこちらをご覧いただきたい(5.8MBの容量があるので注意)。

 この他、Arm版Windows 10 Leanの導入に成功したという報告もあり、いわゆる「Windows on Snapdragon」のデバイスでの利用も想定しているようだ。

 米Windows Centralのザック・ボーデン氏は、自身の情報源を基に同エディションの狙いについて、「16GBのストレージサイズのデバイス」をターゲットにしていると説明している。

 Internet Explorerを含むレガシーと呼ばれる仕組みも全て除外されており、過去にトレンドとなった低価格Windowsタブレットで問題となった「ストレージの空き容量が少なすぎてまともに作業できない」ことを解決し、「Windowsの裾野を広げる」といった目的を考えているようだ。

 ただ、両氏ともに、このWindows 10 Leanが「Windows Core OS」ではなく、あくまで既存のWindows 10から必要性の低い大量の機能(ファイル)をそぎ落とした単なる「改編版」であることを示唆している。

 Windows 10 Leanが実際にRS5世代で提供されるのであれば、その狙いや最新の取り組みについて、RS5の配信時期である2018年10月までに何らかのアナウンスがあるだろう。

 なお、Microsoftが推進しているCore OS構想の延長線上にある「Andromeda(モバイル向け)」および「Polaris(PC向け)」の詳細については、下記の記事を参照していただきたい。

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