先に述べたようにGoogle Wifiとdeco M5の導入方法は非常によく似ている。ここでは導入後について見ていく。
各アプリでは導入済みメッシュネットワークの状況を確認できる。項目は各アクセスポイント間の通信が正常に行われているのか、どれくらいの通信速度が出ているのか、どのような機器が接続されているのかなどで履歴も蓄積されるため通常状態の把握、障害時の絞り込みにも活用できそうだ。
両モデルともネットワーク速度の測定機能がついており、自宅環境の日常的な通信速度の把握に役立つ。ただし、TP-Link decoアプリがインターネットの通信速度とその履歴のみであるのに対し、Google Wifiアプリは現在の通信トラフィックもリアルタイムに確認できる。また、Google Wifiアプリでは端末が実際にどのWi-Fiポイントに接続しているのか表示されるが、TP-Link decoアプリにはそのような機能はない。アプリの基本機能としてはGoogle Wifiの方に軍配が上がりそうだ。
その他の追加機能は共通するものとしてペアレンタルコントロール、ゲストWi-Fi、優先端末の設定がある。ペアレンタルコントロールはGoogle WifiアプリではファミリーWi-Fi、TP-Link decoアプリでは「保護者による制限」という名称だ。
どちらも端末単位でWi-Fiの利用禁止時間帯を設けたり、アダルトコンテンツへのアクセスを禁止することができるが、TP-Link decoアプリはコンテンツの分類別制御など、より細かい設定が可能になっている。その一方で、Google WifiアプリのゲストWi-Fi機能では、ゲストWi-Fiに接続した端末からメインのネットワーク内の特定機器のみアクセスを許可できる。
TP-Link decoアプリのみに存在する機能としてはアンチウイルス(トレンドマイクロHomeCare)、カテゴリー単位で制御可能なQoS機能がある。完全な上位互換ではないものの、総合的に見るとTP-Link decoの方が多機能な印象だ。
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