Google Wifi vs. deco M5 メッシュ対応Wi-Fiルーター徹底比較(5/6 ページ)

» 2018年06月28日 15時19分 公開
[瓜生聖ITmedia]

各Wi-Fiポイントを直接有線接続できるか

 メッシュWi-Fi対応ルーターで1つ気になっていたことがある。それが各Wi-Fiポイントの有線接続だ。

 筆者の自宅マンションには全室に1000Base-Tで接続された情報コンセントがある。そのため、どの部屋でも有線LANを利用できるのだが、今ではすっかり無線LANが主流となり、有線LANを使用する機器はデスクトップPCなどの据え置き機器の一部だけとなってしまった。

 自宅マンションは玄関から入ると廊下があり、その両側に洋室が2つ、突き当たりがリビングという典型的な2〜3LDKの間取りだ。そのため、リビングに1台、一方の洋室に1台、計2台を設置して利用していた。リビングのアクセスポイントに洋室から接続したり、あるいはその逆で洋室のアクセスポイントにリビングから接続するとドアを2枚挟むこともあってかなり不安定になる。

 これはWi-Fiポイント間でも同様だ。有線の口が各部屋にあるのなら、無理してWi-Fiポイントを無線通信させず、各部屋の情報コンセントから有線で接続したい。そうすればWi-Fiポイント間の距離も広く取ることができる。果たしてGoogle Wifiとdeco M5はそのような形態が利用可能なのだろうか。

 結論から言うと両製品とも制限付きで可能だ。ルーターモードの制限は両製品とも「メインのアクセスポイントから有線接続する」というもの。途中にハブが入っても構わないが、上位のルーターとして両製品があり、その下に他のアクセスポイントを置かなければならない。唯一のルーターである場合には問題ないが、二重NATのときにはそのネットワークの中で有線接続する必要がある。

 違いがあるのはブリッジモードだ。deco M5はブリッジモードでもすんなりとWi-Fiポイントの有線接続が可能になる。制限としてはブリッジモードの場合はルーターモードを前提とした機能であるアンチウイルス機能(HomeCare)、ペアレンタルコントロール、優先端末などが利用できなくなるということだ。一方、Google Wifiはブリッジモードではそもそも1台のGoogle Wifiしか利用できない。1台のみでメッシュ対応ルーターを使用する意味はあまりないだろう。

※記事初出時、deco M5に関する記述でルーターモードでのイーサネットバックホールについて言及していなかったため、説明を一部変更し、追記しました(訂正:2018年7月2日15時14分)

 有線接続を利用すればアクセスポイント間の通信(バックホール通信)に無線の信号帯域を消費しなくて済むため、利用可能であれば積極的に利用したいところだ。既に有線ネットワークが張り巡らされているような環境で状況が許すのであれば、親ルーター自体を置き換える方向で考えた方がよさそうだ。

Google Wifiの接続形態の一つ。Google Wifiが唯一のルーターであれば問題なく利用可能
すでにルーターが入っている場合は2台目のルーターとしてもう一つ別のネットワークを作成する。いわゆる二重NAT状態
Google Wifiが1台だけならブリッジモードも可能(非推奨)
2台目以降のGoogle Wifiを有線接続する場合はGoogle Wifiの下流に設置する
同じネットワーク内にGoogle Wifiを2台以上設置することはできない(Google Wifiをそれぞれルーターモードで設置することはできるが、その場合は別のネットワークになってしまう)
deco M5はブリッジモードで同じネットワークに複数有線接続することは可能

 deco M5をブリッジモードで有線接続した場合の測定結果は次の通りだ。パフォーマンスの低下がほとんど見られない、理想的な通信環境となっているのが分かる。アクセスポイント機能さえあればよいなど、割り切ることができれば有力な選択肢となるだろう。

deco M5の両Wi-Fiポイントをブリッジモードで有線接続した結果。どの場所でもコンスタントに速度が出ている

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