一方のTP-Linkのdeco M5iだが、Google Wifと並べて見ると非常に似た意匠であることが分かる。円筒形の真っ白な本体、最小限に抑えられたLEDインジケーター、控えめなグレーのロゴマークと共通点が多く、間違えるようなことはないものの、同じシリーズだといわれてもおかしくないレベルだ。
似ているのはそれだけではない。deco M5もGoogle Wifiと同じく、スマートフォンに専用アプリをダウンロードし、Bluetoothで接続して設定を行う。その設定アプリの進め方、デザインもかなり似ている。Googleに比べると日本における知名度で劣るTP-Linkはあらぬ誤解を受けそうな印象もあるが、実はGoogle Wifiの前身である無線ルーター「Google OnHub」はTP-Link製だ(後にASUSTeKも製造)。
それもそのはず、TP-Linkは海外では無線LAN関連製品の圧倒的シェアを誇る最大手であり、Googleのパートナーとなるのも不思議ではない。安価でコストパフォーマンスの高いモデルが多く、日本国内のシェアも順調に伸ばしつつある。deco M5も原稿執筆時点の実売価格で税込1台1万円弱、3台パックで2万5000円強(1台当たり8400円弱)と、Google Wifiに比べて4割ほど安価に購入できる。
なお、Google OnHubではGoogleのパートナーとして製造を請け負ったTP-Linkだが、Google Wifiに関しては一切無関係とのことだ。
追加機能としては保護者による制限(ペアレンタルコントロール)、優先端末、ゲストWi-FiといったGoogle Wifiと類似のものの他、トレンドマイクロの統合セキュリティ製品「HomeCare」3年分、QoSがある。
それでは両モデルの違いについて見ていこう。
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