薄くてスタイリッシュ! Ryzen搭載ノートPC「ideapad 720S」(AMDモデル)を試す(ベンチマーク編)(2/2 ページ)

» 2018年07月06日 10時20分 公開
[井上翔ITmedia]
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3DMark

 続いて、3Dグラフィックのパフォーマンスを見るために「3DMarkでベンチマークテストを行った。

 結果は以下の通り。

  • Time Spy(DirectX 12を使ったゲーミングPC向けテスト):419
  • Fire Strike Ultra(DirectX 11を使った4Kゲーミングテスト):255
  • Fire Strike(ハイパフォーマンスゲーミングPC向けテスト):1005
  • Sky Driver(ノートPC、ミドルレンジPC向けテスト):3965

 スコア的にはモバイル向け第7・8世代Core iプロセッサの内蔵GPUよりも同等か良好な結果……なのだが、Radeon Vega 10コアを内包していることを考えると、「思った以上に低いスコア」と思えてしまう。

 ただ、繰り返しだが、“GPUを内包したCPU”としては十分な良好なパフォーマンスを発揮していることには変わりない。

3DMark(Time Spy)の結果 3DMark(Time Spy)の結果

CrystalDiskMark

 今度は視点を変えて、「CrystalDiskMark 6.0」で内蔵SSDの読み書き速度をチェックしよう。

 今回使った720Sには、Samsung Electronics製の「MZVLB512HAJQ」が搭載されていた。カタログではシーケンシャルリードが3000MB/秒、シーケンシャルライトが1800MB/秒というスペックのNVMe SSDだ。

 アプリでの実測結果は以下の通り。

  • シーケンシャルリード(連続読み込み):3110.6MB/秒(約3GB/秒)
  • シーケンシャルライト(連続書き込み):2038.4MB/秒(約2GB/秒)

 十分すぎるほど高速だ。これだけの速度が出れば、よほどのことがない限りデータの読み書きにおいて不満を覚えることはない。

CrystalDiskMark 6.0 CrystalDiskMark 6.0の結果

まとめ:コストバランス良好 GPU面で「もうひと頑張り」ほしい

 ideapad 720SのRyzen 7 2700Uモデルは手頃な価格で、良好な処理能力を備えたモバイルノートPCという観点では良い選択肢の1つではある。

 実際に使ってみると、APU搭載ノートPCにありがちだった「グラフィック番長」的な側面はなく、何事もバランス良く快適にこなすことができる。電源オンからログイン画面の表示まで3〜5秒程度で進むので、「PCは常にシャットダウン派」の人でもかなり快適に使えるだろう。

 バッテリーも実働ベースで3〜4時間は持つ。使い方次第だが、多くの人にとっては、これだけバッテリー駆動できれば十分なはずだ。

 ただ、細かいことだが、GPUのポテンシャルを考えると、グラフィックのパフォーマンス面をもう少し頑張ってほしかったとも思う。この点はレノボ、あるいはAMDの“宿題”になりそうだ。

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