1年を通して目立っていたのは光モノだ。現在のブームが始まったのは2015年秋ごろ。強化ガラスを採用したケースやRGB LEDライトを搭載したパーツなどがじわじわと売り場を埋めるようになり、2018年年明けにはマザーボードや冷却パーツメーカーの制御系によって発光を動的にコントロールする楽しみ方はありふれたものになっていた。それから現在まで、とりわけ目立っていたのは新規開拓系の光モノだ。
6月にはTeamから2.5インチSATA SSD「T-FORCE DELTA RGB SSD」が登場。ボディー表面にアドレサブルLEDをあしらったモデルで、複数のショップで売り切れが連発するなど予想を超えるヒットを飛ばした。
その1カ月後、Lian-Liは24ピン電源ケーブルにつなげる光ファイバーつき延長ケーブル「Strimer 24pin」を、8月には同様の構造を採用した8ピン電源延長ケーブル「Strimer 8pin」を続けて投入し、インパクトを残している。
秋以降のASUSTeKの動きも見逃せない。9月にROGのロゴを照射できるスポットライト「ROG Spotlight」を投入して光らせる余地をPCケースの外まで広げ、11月には消費電力などを表示するOLEDパネルを側面に搭載した光る電源ユニット「ROG THOR PLATINUM」シリーズで電源ユニットの新たな見せ方を打ち出してきた。いずれもデモ機の評判は上々だった。
光り方の新しさで話題になったのは、12月に登場したG.SKILLのDDR4メモリ「Trident Z Royal」。光が拡散する構造のLEDカバー「クリスタルドライバー」をヒートスプレッダの上部に施しており、ジュエリーのような輝きを放つ。発売未定の先行展示の段階で注目を集め、発売が決まったあとも前評判通りの反響を得ていた。
G.SKILLの光るDDR4メモリ「Trident Z」の大型オブジェを入り口に飾るパソコンSHOPアークは、「光モノが流行して3年たちましたが、まだ止まるところを知らない。2019年も進化し続けるでしょうから、この看板がその象徴みたいになってくれたら」と話していた。
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