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» 2019年01月07日 02時00分 公開

CES 2019:AMDが第2世代「Ryzen Mobile」を発表 Chromebook向け「AMD A4/A6」も登場

AMDが第2世代「Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics」を発表。合わせて、Chromebookにターゲットを絞り込んだエントリープロセッサも披露した。

[井上翔,ITmedia]

 AMDは1月7日(米国太平洋時間)、APU(CPUとGPUを統合したプロセッサ)の新製品として、第2世代「AMD Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics」と「AMD A-Series Processors for Chromebook PCs」を発表した。

第2世代Ryzen Mobile

 第2世代Ryzen Mobileは、12nmプロセスのCPUコアと(参考記事)、「AMD Vegaアーキテクチャ」のGPUコアを統合したAPU。

イメージ図 第2世代Ryzen Mobileの集積回路のイメージ図

 今回の発表では、以下のラインアップが発表されている。なお、エントリープロセッサとなる「Athlon 300U」と「Ryzen 3 3200U」については、CPUのプロセスが14nmのままとなる。

  • Athlon 300U:2.4〜3.3GHz・2コア4スレッドCPU+1GHz・3コアGPU
  • Ryzen 3 3200U:2.6G〜3.5GHz・2コア4スレッドCPU+1.2GHz・3コアGPU
  • Ryzen 3 3300U:2.1G〜3.5GHz・4コア4スレッドCPU+1.2GHz・6コアGPU
  • Ryzen 5 3500U:2.1G〜3.7GHz・4コア8スレッドCPU+1.2GHz・8コアGPU
  • Ryzen 5 3550H:2.1G〜3.7GHz・4コア8スレッドCPU+1.2GHz・8コアGPU
  • Ryzen 7 3700U:2.3G〜4GHz・4コア8スレッドCPU+1.4GHz・8コアGPU
  • Ryzen 7 3750H:2.3G〜4GHz・4コア8スレッドCPU+1.4GHz・8コアGPU

※ プロセッサのTDP(熱設計電力)は、モデル名末尾が「U」のものが15W、「H」のものが35Wとなる

ラインアップ 第2世代Ryzen Mobileのラインアップ

 いずれのプロセッサも4K(3840×2160ピクセル)のHDR(高ダイナミックレンジ)動画をストリーミング再生する能力を備えており、スリープからのより高速な復帰をサポートする「モダンスタンバイ(旧称:Connected Standby)」に対応している。

主な機能 主な機能

 AMDの自社調べではあるが、普及モデルであるRyzen 5 3500Uは、Intelの「Core i5-8250U」(Kaby Lake Rアーキテクチャ:1.6G〜3.4GHz・4コア8スレッド)よりもWebブラウジングで14%(「PCMark 10」によるテスト)、メディア編集で27%(「Adobe Photoshop」利用時)高速で、Microsoft Officeスクリプトを同等のパフォーマンスで実行できるという。

 また、これも同社調べだが、ハイエンドモデルであるRyzen 7 3700Uは「Core i7-8565U」(Whiskey Lake世代:1.8G〜4.6GHz・4コア8スレッド)よりも「Rocket Game」「DOTA 2」「FORTINITE」をプレイすると平均フレームレートが改善することもアピールしている(いずれも1280×720ピクセル・低品質設定時)。

ベンチマーク(その1) 第8世代のCoreプロセッサと比べて遜色ないか上回る普段使いの性能であることを示しつつ……
ベンチマーク(その2) 3Dゲームのプレイならより快適であることをアピール

 第2世代Ryzen Mobileを搭載する製品は、年内に Acer、ASUS、Dell、HP、Huawei、Lenovo、Samsungから登場する予定だ(国内発売は未定)。

TUF Gaming FX505DY TUF Gaming FX505DYはRyzen 5 3550HとRadeon RX 560Xを搭載

Ryzen Mobileにも「Radeon Software」

 AMDではRadeon GPU向けに「Radeon Software」を提供しているが、2019年第1四半期中に第1世代を含むRyzen Mobile向けにも同ソフトウェアを提供する。

Radeon Software 2019年第1四半期中にRyzen MobileにもRadeon Softwareを提供する

AMD A-Series Processors for Chromebook PCs

 AMD A-Series ProcessorsはAMDのエントリーPC向けのAPUシリーズ。今回、Googleが提唱する「Chromebook(クロームブック)」に最適化した製品として以下の製品をリリースする。

  • A4-9120C:1.6G〜2.4GHz・2コア2スレッドCPU+RADEON R4 GPU
  • A6-9220C:1.8G〜2.7GHz・2コア2スレッドCPU+RADEON R5 GPU
AMD A-Series Processors for Chromebook PCs AMD A-Series Processors for Chromebook PCsのラインアップ

 従来ChromebookはIntelの「Celeron」あるいは「Pentium」を採用してきたが、AMDの新製品はWebブラウジング、生産性、メディア編集、ゲームプレイの面においてこれらのプロセッサよりも高速であることをアピール。特にWebブラウジングは最大で23%高速化するという。

比較 A6-9220CとIntelの「Celeron N3350」「Pentium N4200」との比較

 これらのプロセッサを採用したChromebookは、HPとAcerから登場する予定だ(日本での発売は未定)。

HP HPから登場する「Chromebook 14-db002nr」は、A4-9120Cを搭載

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