毎年恒例9月の新iPhone発表イベントが無事終了しました。先週の金曜に「iPhone 11」などの予約が始まり、ああ、秋が来たなぁと思います。
ここ数年の米Apple発表イベントのオープニングは、凝った動画が流れた後、ティム・クックCEOが慈愛に満ちた笑顔で登壇するというパターン。今回もトランスミッターを両手で包むように持つあのスタイルで会場に語りかけました。
でも、今回のプレゼンターはかなりメンバーチェンジがあり、何といっても楽しみにしていたクレイグ・フェデリギ上級副社長が登場しなかったのがとても残念。かつてはエディ・キューさんやジェフ・ウィリアムズさんも出てきていたのに、今回上級副社長で登壇したのはワールドワイドマーケティング担当のフィル・シラーさんとリテール+人事担当のディアドラ・オブライエンさんだけ。
顔ぶれを見ると、Appleの次を担う人々なのかなというのと同時に、かなりダイバーシティを意識した人選なんじゃないかと思いました。
クックさんとシラーさん以外に登壇したAppleの従業員は7人。女性が4人、(見た目での)非白人は5人。みなさんもちろん優秀でAppleにとって重要な人材ですが、ダイバーシティ的にも見事なバランスです。
7人を登壇順に簡単にご紹介します。何人かは過去のスペシャルイベントにも登壇しています。
それぞれ慣れた感じのApple流プレゼンでした。次回もこのメンバーでしょうか。
Appleのスペシャルイベントといえば、最高デザイン責任者(CDO)のジョニー・アイブ上級副社長による製品紹介動画もおなじみですが、その名物動画も何回か前のイベントから流れなくなりました。そして彼ももうすぐAppleを退社します。
今回もう1つ残念だったのは、これまでのイベントの配信では何度か客席の様子が映され、そこで前の方に座っているAppleの幹部たちの顔が見えたのに、今回は全くなかったこと。きっとフェデリギさんやケビン・リンチさんが座っていたと思います。
ありがたかったのは、今回初めてYouTubeでもライブ配信してくれたこと。字幕が画面に被らずに表示されたので、見やすかったです。
「One more thing」はなく、個人的にはわくわく感が少ないイベントでしたが、安定の品質で楽しめました。
9月25日にはAmazonのハードウェア新作発表会、10月には「Made by Google」が開催されます。新製品だけでなく、プレゼンターも気になります。
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