秋のハードウェア発表イベントラッシュもMade by Googleで一段落、と思っていたら、中国Huaweiが控えていました。10月23日に深センでイベントを開催し、折り畳みスマートフォン「Mate X」を含む多数のハードウェアを披露したのです。
このイベントはフラグシップスマホ「Mate 30」の5G対応モデルが目玉ではありましたが、自社製品でアンビエントコンピューティングを実現できるくらいに、他にもいろいろなハードウェアを紹介しました。
ほとんどが既に国際カンファレンスなどで発表済みのものですが、まとめて紹介されるとかなりのインパクトです。
Mate 30の5Gモデル、Mate Xの次に紹介したのはVRグラスの「HUAWEI VR Glass」。
初披露ではなく、また、発売時期はまだ公表されていませんが、「5Gでクラウドゲームを楽しめるよ」という流れです。
次はスマートウォッチの「HUAWEI WATCH GT 2」。日本でも販売しているHUAWEI WATCH GTの後継モデルです。
次、スマートバンドの「HUAWEI Band 4」。これも現行モデルは日本で販売しています。
そして、無線イヤフォンの「FreeBuds 3」。2018年に「AirPodsそっくり」と言われながら登場した無線イヤフォンも3代目になりました。セミオープンでノイズリダクション機能搭載です。
さらに、スマートTV。
続くは、5G対応じゃないスマホを5Gで使うための「HUAWEI 5G Mobile WiFi」。Wi-FiやUSB Type-CでスマホやノートPCをつなぐと、5Gを使えます。
そして、IoTに5Gをもたらす「HUAWEI 5G Module」。
今度は家全体でスマートライフを実現する「HUAWEI HiLink」コンセプト。
空気清浄機と電動歯ブラシが紹介されました。
このようにAmazonやGoogleのイベントと同様に盛りだくさんでした。
中国ではGoogleのサービスがブロックされているし、Huawei製Androidスマホでは今のところGoogleのアプリが使えません。
でも、5Gは日本などよりも先に使えるようになるし、HuaweiやXiaomiがAppleやGoogleに迫るハードウェアをこうして発表しています。
ちなみに、Huaweiは2019年、2018年より約2カ月早くスマホ販売台数2億台を突破したそうです。
Huaweiは、今はスマホでAndroidを採用していますが、将来的にはIoTでもスマホでも独自OS「HarmonyOS」を採用することになりそうです。
中国のITは、もしかしたらかつての日本の携帯市場のように独自の進化の末にガラパゴス化するかもしれませんが、そのガラパゴスは巨大です。中国の人口は年内には14億人になる見込みだそうで、世界人口77億人の約2割ですから。
HarmonyOSが本格稼働すれば、ある程度そんな世界が見えてきそうです。怖い物見たさ的に、楽しみです。
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