キーボードはアイソレーションタイプで、キーピッチが約18.7(横)×18.4(縦)mm、キーストロークは約1.3mmと公開されている。1kgクラスのモバイルノートPCとしては標準的な仕様だろう。
ただし、キー配列には少しクセがある。EnterキーやBackSpaceキーの右側にキーが配置されており、これらのキーを多用する使い方ではミスタイプの不安がある。また、最上段のキーは、デフォルトでファンクションキーではなく、音量調整などを行う操作キー(アクションキー)に割り当てられている(切り替えは可能)。
電源ボタンがBackSpaceキーの上にある点も少し気になるが、長押ししないと反応しないため、タイプミスでスリープへ移行してしまうようなことはなかった。
キートップにはわずかなくぼみがあって、指を置いた時に安定感がある。スイッチの感触も良好でタイピングの感触自体は良好だ。AEDによるサラッとした手触りも好印象である。
CPUには、AMDのRyzen 7 5800Uを搭載している。モバイル向けのRyzen 5000シリーズは最新のZen 3アーキテクチャ採用モデルと一世代前のZen 2ベースのモデルが混在していてややこしいが、Ryzen 7 5800UはZen 3、正真正銘の最新設計モデルだ。
8コア16スレッドのパワフルな仕様は、TDP 15Wのモバイル向けとしては随一である。Zen 3アーキテクチャに採用により、シングルスレッド性能や電力管理機能(バッテリー動作時の性能)など、従来の課題とされていた部分も改善が図られている。
グラフィックス機能は、CPU内蔵のAMD Radeon Graphicsを利用する。メモリは16GBのDDR4-3200をオンボードで実装し、ストレージは512GBのPCI Express SSDを搭載する。
13型の液晶ディスプレイはアスペクト比が16:10で、1920×1200ピクセルの画面解像度に対応する。一般的なフルHD(1920×1080ピクセル)に比べて縦の表示情報が多いため、縦に長いWebページやPDF文書などでは、より多くの情報を表示できる。
パネルは視野角の広いIPS方式を採用しており、表面は非光沢仕上げで照明などの映り込みも抑えられている。
評価機で計測した輝度は504ニトと明るく、色域はsRGB比で100%(面積比109%)と申し分ない広色域仕様で、見た目の印象もとても良好だ。
最後に、ベンチマークテストで本製品のパフォーマンスを確認する。
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