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» 2009年11月10日 22時33分 UPDATE

写真で解説する「オートGPS」とiコンシェルの連携サービス

今いる場所で役立つ情報をケータイにプッシュ配信――。こんなサービスを可能にするのが、ドコモの携帯電話向け新機能の「オートGPS」だ。その仕組みとサービスイメージを写真で見ていこう。

[後藤祥子,ITmedia]
Photo 発表会には東京タワーのマスコットキャラのノッポン兄弟も応援にかけつけた

 「あなたのいる場所に、そこならではの情報が、今ならではのタイミングで飛んでくる」(NTTドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏)――。こんな位置情報ベースの情報配信を可能にするのが、ドコモが提供する携帯電話向け新機能の「オートGPS」だ。

 ドコモは2008年の冬モデルから、利用者の生活に密着したサービスの提供を目指して、行動支援サービス「iコンシェル」を開始。ユーザー自らが登録した情報とドコモがサーバに預かった端末内情報をベースに、ユーザーに適した情報をマッチングして配信することで、利便性を高める取り組みを行ってきた。

 2009年の冬モデルからは、このiコンシェルがGPSの位置情報と連動し、利用者の“今いる場所”に応じて最適な情報をプッシュ配信できるようになった。そしてこのサービスを支えるのが、5分単位で利用者の位置情報を測位し、ドコモやコンテンツプロバイダのサーバに送信し続けるオートGPSだ。

 オートGPSに対応する冬春モデルは「N-02B」「P-01B」「F-01B」「SH-01B」「F-04B」「N-01B」「P-02B」「F-02B」「F-03B」「F-03B」の10機種。対応端末でオートGPSを利用する設定にすると、端末側で5分ごとに自動で測位を行い、位置情報をサーバに送信しつづけるようになる。

 端末側では移動状態を加速度センサーで判定し、ユーザーが移動していない場合は測位を中止して余計な電力消費をおさえる。加速度センサーが働かない車や電車での移動中も、基地局IDが切り替わっている場合には移動中と判定してデータを送る仕様だ。

どんなサービスが登場するのか

 ドコモは位置情報とiコンシェルを組み合わせて、どんなサービスを提供するのか。ユニークなのが、飲み会などで終電間近になった時にケータイが知らせてくれる「終電アラーム」だ。オートGPSで測位した“今、飲んでいる場所”周辺の3つの駅と、自宅付近の3つの駅の終電情報から9つのルートを割り出し、最寄り駅まで徒歩で間に合う15分前にケータイに通知。すべての終電に乗り遅れた場合には、深夜営業の店舗を案内するというサービスだ。

 「オートGPSリマインド」は、あらかじめ設定した店やエリアに近づいたときに、マチキャラが通知するというサービス。例えば、テレビなどでおいしそうなレストランを見つけたときに場所と店の名前を登録しておけば、その店の近くを通りかかったときにマチキャラが通知してくれる。また、帰宅時に「スーパーで牛乳を買うのを忘れないようにしたい」ときには、スーパーの場所と“牛乳を買う”という要件を登録しておけば、スーパーに近づいたときにマチキャラが知らせてくれる。

 ほかにもドコモは、車で出かけたときに目的に到着すると、周辺の駐車場の満空情報を受け取れるサービスや、ご当地キャラのいる場所を訪れるとマチキャラをダウンロードできるサービスなどを提供。内蔵の地図アプリもオートGPSに対応し、東京ディズニーリゾートとの連携サービスを展開する。このサービスを利用すると、ユーザーがさまざまなエリアに移動するたびに、お楽しみ情報やエリア内で役立つ情報がメッセージRでプッシュ配信される。

sa_ic70.jpgPhoto オートGPSの機能(左)とオートGPSで実現する新たなサービス(右)

Photo ドコモが提供するiコンシェルとオートGPSの連携サービス。iコンシェルの契約者は月額利用料を払うことなく利用できる
sa_ic51.jpgsa_ic52.jpgPhoto 終電アラーム(左)とオートGPSリマインド(中、右)

sa_ic54.jpgsa_ic55.jpgPhoto 駐車場満空情報、ご当地マチキャラパスポート、オートGPS気象情報。いずれもドコモが提供するサービス

 サードパーティのコンテンツプロバイダも、さまざまなサービスを用意しており、日本航空と全日本空輸は、iコンシェルとオートGPSを利用したサービスを提供する予定。利用者がフライトの予約情報をスケジューラに登録すると、フライト当日、空港に近づくと搭乗ゲートや運行状況、目的地の天気予報などの情報をプッシュで受け取れるという。

sa_ic15.jpgPhoto オートGPSを利用したサードパーティの実用系サービス。左がiコンシェル連携、右がiアプリ連携サービス

sa_ic17.jpgPhoto オートGPSを利用したサードパーティのエンタメ系サービス(左)。右はオートGPS対応サービスを予定しているコンテンツプロバイダ

オートGPSはiコンシェルとiアプリに対応

 オートGPSはiコンシェルとiアプリに対応しており、ユーザーから取得した位置情報の扱いやサービスの作り込みの自由度が異なる。

 iコンシェルを利用した情報配信は、ユーザーの位置情報もコンテンツプロバイダの情報もいったんiコンシェルサーバに送られ、そこで配信エリアやターゲットユーザーと情報をマッチングした上でドコモがユーザーに配信する仕組みだ。iアプリによる情報配信では、ユーザーの位置情報は直接コンテンツプロバイダのサーバに送られる。配信エリアや条件などをコンテンツプロバイダが自由に設定できることから、より細かく作り込んだサービスを提供できるという。

 利用者の位置情報というデリケートなデータを扱っていることもあり、ドコモではオートGPS対応のサービスを公式サイトと法人向けiアプリDXでのみの提供としているが、ユーザーが自ら情報を登録して利用するオートGPSリマインドサービスについては一般に仕様を公開し、サービスのすそ野を広げる考えだ。

※初出時の「オートGPS対応のサービスは公式サイトのみの提供」と記載されていました。お詫びし、訂正いたします。

Photo オートGPSのシステムイメージ

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